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東洋羽毛スペシャリストインタビューご活 の有名人
の方に睡眠と健康、ライフスタイルについてお聞きしました。

今回のゲストは美容業界の第一線で活躍し続ける、ヘアメイクアップアーティストの藤原美智子さんです。本業である雑誌の表紙やビューティーページ、広告撮影のへアメイクのお仕事だけにとどまらず、「興味のあることはどんどんやってみる」という精神のもと、執筆や講演、テレビ出演などさまざまな分野で活躍されています。前編ではそんな藤原さんに、30~40代の多くの女性が気になるお肌ケアやメイクについてお聞きしました。(取材:2011.10)

年齢を重ねてくると、今までの化粧品やメイク法が「なんとなく合わない」と感じることがありますが、そんなとき、どうしたらいいのでしょう?

今まで使っていた化粧品を見直してみる時期かもそれまで使っていた化粧品が合わなくなることって、確かにあると思います。30代の後半とか、40代のはじめとか。あるいは40代の後半とか。とても忙しかったとか何か病気をしたとか、具体的な理由がなければ、たぶんそれは体が変わる時期なんだと思います。

そんなときは肌に何かしらの変化があります。今まで使っていた化粧品を見直してみる時期かもしれませんね。かゆみなどのトラブルがあるようだったらメイクを少し控えるとか、化粧品を替えて様子をみてみるとか。それで落ちついたらまた元の化粧品に戻してみるとか、いろいろ工夫してみるといいと思います。

今までのメイクがなんとなく合わないと思ったら、一度見直す時期でもあるのですね。他に気をつけることはありますか?

肌の衰えやまぶたの衰え、あるいはまつげやまゆげが薄くなるといった変化を感じ始めたら、状況に応じたアイテムをプラス肌の衰えやまぶたの衰え、あるいはまつげやまゆげが薄くなるといった変化を感じ始めたら、状況に応じたアイテムをプラスしてみるといいでしょう。

たとえば30代後半だったら、今までアイラインペンシルだけで良かったのに何か物足りなく感じることがあります。そういうときにはジェルライナーを試してみる。40代後半なら、リキッドライナーを使うと目力のある目元が作れたりします。またはマスカラをボリュームのあるものに替えたりして、補う効果のあるものを取り入れていくといいと思います。

「もう年だから仕方ない」とあきらめるのではなくて、今までのメイクにプラスして底上げしてくれるもの、補ってくれるものを加えていくといいんじゃないかと思います。

あきらめずに、その時々に応じて必要なものを補っていくことが大事なんですね。

年齢や状態に合わせて研究したり、合うものを探したり、新しいものを取り入れたりしている人、そういう努力を忘れない女性はやっぱりいつまでもきれい年齢を重ねてくると、いろんなことが面倒くさくなってくるのは確か。でもそこを踏ん張って、面倒くさがらず、心地よくいられるための努力をしている人、そんな人が年齢を重ねてもきれいでいられるんじゃないかと思うんですね。

どんな人にも衰えは絶対にある、でもその年齢や状態に合わせて研究したり、合うものを探したり、新しいものを取り入れたりしている人、そういう努力を忘れない女性はやっぱりいつまでもきれいです。そしてそうやって努力していると、ふと鏡を見たときに「あら、自分はまだいける!」と感じるときがあって、するとそれが今度は自信につながると思うんです。

「もういいや~」って思っちゃうともうなにもかも面倒くさくなって、メイクだけじゃなく髪の毛もそんなに気にしなくなるというかね。でもちょっと頑張ってみて、自信がつくと「じゃあ、久々にカラーリングでもしようかしら」とか「おしゃれしてみようかしら」と思えるもの。

自分で自分を後押しできるもの、それがメイクだったりするんですよ。見た目が変わって「意外といけるかも」って思えるとしめたもの。そうやって、自分の気持ちを上げることも大切なような気がします。

家族や子どもの世話、仕事などで忙しく、なかなかお手入れやメイクに時間をかけられないという声も聞きます。そんなとき、簡単にきれいになれる方法って、ありますか?

お化粧は手でする作業だから、やっぱりちゃんと練習することが大事講演などをすると、よく聞かれるんです、「簡単に早くきれいになれる方法、ないですか?」って。「申し訳ないけどありませんよ」って答えます(笑)。じゃあどうするか。早くできるように練習するんです。練習すると手の動きに無駄がなくなり、早くできるようになります。お化粧は手でする作業だから、やっぱりちゃんと練習することが大事。それを面倒くさがらないことです。

あとよく耳にするのが「朝は時間がないんです」という言葉。でもみんな朝は時間がない。じゃあどうするかというと、お化粧にかかる時間が10分だとしたら、前の晩に10分早く寝るんです。ね、お化粧する時間ができたでしょ。それともうひとつ、お化粧にかかる時間を知っておくといいと思います。

たとえば私の場合は、3分しかないときは色つきのフェイスパイダーをブラシで顔全体にパーっとつけて、あとはアイシャドウだけで終わっちゃう。もう少し時間があるときはフェイスパウダーにアイシャドウとペンシルのアイラインとマスカラも、とか。

それからTPOに合わせて、たとえばモデルさんにメイクをするお仕事のときは自分のメイクは5分もかけないけど、自分の写真撮影があるときは13分くらいとか、講演をするときには38分とか。
会社員の人なら、大事なプレゼンのときはちょっと目力のあるメイクにするとか、お母さんだったら、PTAのときは控えめなメイクにするとか。状況に応じたメイクを覚えて、それにかかる時間を知っておくといいですよ。

大人の女性はお化粧のパターンもいろいろ知っておくほうがいいということですね。

海に行っても、アイラインもマスカラもバッチリ…というのはやっぱり合わない気をつけて欲しいのが、しっかりとメイクすることしかできなくなっている女性です。海に行っても、カジュアルな格好をしていても、メイクだけはしっかり作り込んでいる人。

「今日はパーティ」っていうときは、しっかりとしたフルメイクは合ってると思います。でも海に行っても、アイラインもマスカラもバッチリ…というのはやっぱり合わない。ただの厚化粧になる危険があるから気をつけて。そういう意味でもTPOに合ったメイクができるようにしておいたほうがいいと思います。メリハリのあるメイクをすることで、新しい発見もあるし、メイクすることも楽しくなってくると思うの。逆にワンパターンでメイクが日常のひとつになってしまうと、どうしても手が雑になってしまって、「もっときれいに」という気持ちがなくなるので、そのへんは注意したいですね。今日はアイラインを入れてみるとか、そういうことをあえてやってみることも大事かなと思います。

もしワンパターンの化粧法から抜け出せない、自分に合うものがわからないというときは、人にアドバイスを受けるのもいいと思いますよ。美容室にいって髪を切ってもらうときに聞いてみるのもひとつの方法だと思います。とりあえず聞いてみて、試してみる。じゃないと自分の幅をすごく狭めることになります。
今までのメイクが合わないと感じたときは肌や体の変わり目だから、そういうときほど周りのアドバイスを聞いたほうがいいし、そのほうがおしゃれの幅も広がると思うし、結果「いつまでもきれいにありたい」という気持ちにも通じるんじゃないかしら。

【プロフィール】 藤原美智子/ヘアメイクアップアーティスト
ラ・ドンナ主宰。雑誌の表紙やビューティページ、広告撮影のヘアメイクとして第一線で活躍。またエッセイ執筆や化粧品関連のアドバイザー、講演、テレビ出演など、活躍の場は幅広い。近著『生き方名言新書5藤原美智子』(小学館)、大人向け・初心者向けのランBOOK『大人ラン』(講談社)など著書多数。

藤原美智子/ヘアメイクアップアーティスト