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ぐっすり
眠りなサイエンス

睡眠博士ねねNene

vol. 10赤ちゃんとお子さんのより良い睡眠のために

子どもは眠くなれば自然に眠るものと思っているなら、それは大きな間違い。親や周囲の大人が、眠る習慣をしつけることが非常に大切なのです。今回は、赤ちゃんやお子さんにとって、睡眠がいかに重要であるかについてお話したいと思います。

赤ちゃんは昼夜のメリハリをつけましょう

赤ちゃんの睡眠このコーナーで何度かお話していますが、人には体内時計が備わっています。24時間よりも長い周期で動く体内時計は、1日の24時間とのズレを、朝に光を浴びることでリセットしています。

しかし生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ体内時計がうまく働いていません。生後1か月頃から機能するようになり、3~4か月で昼夜の区別がついて、6か月ほどで睡眠のリズムがほぼ整います。

体内時計が整っていない時期は、意識して昼と夜を区別することがポイントです。お昼寝の時に部屋を暗くしてしまったり、反対に夜泣きをした際に部屋を明るくしてしまったりすると、身体が昼夜を勘違いしてしまいます。昼はお散歩に出かけて日光を浴びる、夕方以降は暗く静かな環境で過ごさせるなど、光をうまく利用してメリハリのある暮らしをつくりましょう。

お風呂でスキンシップはいいけれど…

お子さんをお風呂に入れるのを楽しみにしているというみなさんに質問です。何時にお風呂に入っていますか?
仕事から帰宅して、夕飯を食べて一息ついて…もう9時を回っているなんてことはありませんか?

3歳未満のお子さんは、夕方にはお風呂を済ませて、7時頃には暗い部屋で寝かしつけるお風呂でのお子さんとのスキンシップは、非常にいいことだと思いますが、夜遅くの入浴は赤ちゃんにはNG。身体が温まり過ぎると眠気が起きにくくなってしまいますし、明るいお風呂で遊んでは身体が目覚めてしまいます。

3歳未満のお子さんは、夕方にはお風呂を済ませて、7時頃には暗い部屋で寝かしつけることをおすすめします。共働きなどで時間配分が難しい方も多いと思いますが、お子さんが小さいうちは、大人が赤ちゃんの生活ペースに合わせるように心がけてください。

睡眠不足の子どもはキレやすい!?

テレビゲームやスマートフォンなど、ブルーライトを浴びながらの夜更かしは、睡眠時間が減る幼児~高校生までどの年代でも、睡眠が足りていない子どもは、キレやすい、無気力、さらに学力低下といった傾向が見られます。

また夜更かしの子どもたちは、早起きができなくなり、結果として朝ごはんを食べないケースも多く見られます。エネルギー不足によってますます元気が出ず、勉強やクラブ活動などのやる気が起きないのも当然です。

テレビやゲーム、スマートフォンなど画面から出る光を浴びながらの夜更かしは、睡眠時間が減るだけでなく、光によって脳が覚醒し睡眠の質も下げてしまいます。お子さんの将来のためにも、睡眠習慣とともに生活リズムそのものを整える手助けをしてあげましょう。

「早寝」より「早起き」を心がける

子どもは親の生活習慣に大きな影響を受けます。お子さんの睡眠習慣を整えるためには、まず親が自分たちの生活パターンを見直す必要があります。

「早寝早起き」ではなく「早起き早寝」出張や旅行で明日は早起きをしないといけないからと、いつもより早く寝ようと思っても、なかなか寝付けなかったという経験はありませんか?

夜更かし続きのお子さんに、いきなり早寝をしなさいと言っても、簡単に寝られるものではありません。そこで、ご家族みんなで、早起きから始めてみませんか。「早寝早起き」ではなく「早起き早寝」です。毎朝の起床時刻を今より早くすることで、少しずつ夜に眠気が起きる時刻も早まります。ぜひ、試してみてください。