コラム
美容コンサルタント美羽Miu
vol. 2よく眠ると髪がツヤツヤに?睡眠をヘアケアに変えられる一日の過ごし方とは
サラサラと風になびく髪、ツヤツヤ光を反射する髪……。素敵ですね。美しい髪は女性をより生き生きと輝かせてくれます。 でも毛髪ケアのために「睡眠」を意識している女性は、まだまだ少ないかもしれません。髪を美しく保つためには、じつは良い睡眠が不可欠なのです。 睡眠と髪の関係とは?美しい髪をつくるための一日の過ごし方とは?……早速見てみましょう。
良い睡眠が美髪をつくる2つの理由
一生懸命ケアしているのに、なかなか髪の傷みが改善されない。評判の良いヘアオイルを使っているのに、いまいち効果が実感できない。そうした悩みの原因は、睡眠不足かもしれません。 ちょっと意外に感じるでしょうか?でも、ぐっすりとよく眠り、睡眠時間をしっかり確保すると、髪に嬉しい2つの効果が生まれるのです。
◆(1)成長ホルモンの分泌が増える
良質な睡眠の最中に分泌される、成長ホルモン。成長ホルモンは「天然の美容液」と呼ばれており、艶やかな潤いのある髪の毛やお肌に深く関係しているのです。
成長ホルモンという名前からは、子どもの成長が思い浮かぶかもしれません。ですがこれは大人にとっても非常に大切なホルモンです。
肌や髪を修復するだけでなく、筋肉や骨を強くしたり、免疫力を高めて病気を予防したり、脂肪の分解を促進したり、といったことも全て成長ホルモンの役割。
成長ホルモンは、美容・健康・ダイエット、これらを目指す全ての女性の味方なのです。
◆(2)栄養・美容成分を吸収し髪の内側から健康にしてくれる
良質な睡眠は、起きている間に出た「疲れ」「老廃物」「毒素」を排出し、食事や運動で得た“良いもの”(たとえば、栄養・筋力・美容成分・学力・教養・運動機能といったもの)を、眠っている間に身体や脳に吸収させ、定着し再生させる働きがあります。睡眠不足の状態では、そうしたものがうまく吸収し定着されません。
どんなに高価なシャンプーや評判の良いトリートメントを使っても、せっかくの美容成分を取り入れることができないなんてもったいないですよね。
睡眠が本来の働きを果たすには、「睡眠時間」「睡眠の質」のどちらも大切です。適切な睡眠時間を確保した上で、ぐっすりと眠ること。それこそが、美容成分をしっかりと受け止める何よりのコツです。
美髪のための朝・昼・夜の過ごし方
美しい髪へ導く「睡眠の質」は、夜だけでなく日中の過ごし方によっても大きく変わります。朝・昼・夜、それぞれの過ごし方について見ていきましょう。
◆「朝の過ごし方」のポイント
朝はできるだけ毎日決まった時間に起床して、布団から出たらすぐにカーテンを開けて朝日を浴びましょう。朝日を浴びると体内時計がリセットされて、規則正しい生活を送りやすくなります。
1日は24時間ですが、身体の中にある体内時計の1日は、それより15分〜1時間ほど長いと言われています。放っておくとどんどんズレてしまう体内時計ですが、その針をリセットできるのが太陽の光です。起きたらすぐ太陽の光を浴びて、朝が来たことを身体に教えてあげましょう。
また、朝食は体内時計のリセットに役立ちます。とくにおすすめなのは、タンパク質を摂ること。牛乳・チーズ・卵・納豆・ヨーグルト・鶏肉といった食材から得られるタンパク質は、髪をつくるケラチンの原料となります。「ゆで卵1個だけ」でもOKです。ぜひ朝食にタンパク質を取り入れてみましょう。
◆「昼間の過ごし方」のポイント
日中はできるだけ活発に過ごすのがベストです。筋トレやジョギングなどの激しい運動をする人は、夜ではなく朝〜昼間のうちにした方が、良い眠りに繋がります。
と言っても、無理をする必要はありません。デスクワークで頭ばかり働かせがちな人は、1時間ごとに立ち上がって軽くストレッチするなど、自分に合った方法で身体を動かしましょう。掃除や洗濯の際に意識して身体を伸ばす「ながら家事運動」も良いですね。
昼間活発に動くと、体内にセロトニン(幸せホルモン)という物質がたくさんつくられます。セロトニンを材料として、夜になると眠気を誘う「メラトニン」という睡眠ホルモンが作られます。日中身体を動かすと夜ぐっすり眠れるのは、この働きのためでもあるのです。
◆「夜の過ごし方」のポイント
夜は、「香り」「音」「光」を利用してリラックスする習慣がおすすめです。
人間は、目が覚めている状態から急にすとんと深い眠りに落ちることはできません。深い眠りに至るまでには「覚醒→リラックス→浅い眠り→深い眠り」という、4つの段階があるのです。
4つのステップを踏んで初めて、良質な深い眠りに到達することができます。ステップをいくつか飛び越えて深い眠りに、ということはできません。つまり、お布団に入るまでの間に「リラックス」という2段階目のステップをいかに味わうかが大切です。
忙しいままベッドに入るのではなく、その前に自分のためのリラックスタイムを設けましょう。5分でも良いので、布団に入る前に心からリラックスしてください。
そのためにとても便利なのが「香り」「音」「光」の3つの要素です。
●アロマスティックやハーブティーで、好きな香りを楽しむ。
●落ち着いた音楽や自然の音を、目を閉じてじっくりと味わう。
●テレビやパソコン、スマホから離れて、間接照明の柔らかい光で目を休める。
こうした小さな工夫を毎夜5分間心がけることで、眠りの質はグーンと良くなっていきます。
シャンプーの際のコツ3つ
リラックスのためにはお風呂も活用できます。湯船にぬるめのお湯を張り、20〜30分ほどつかって身体を温めましょう。 シャンプーの際には直接髪にも触れますね。その際に髪を傷めず、美しく保つコツを3つお伝えします。
◆(1)まずお湯だけでしっかり洗う
シャンプーを手に取る前に、まずお湯だけで髪をじっくり洗いましょう。髪の汚れは、2分間のお湯洗いだけで7割は落ちると言われています。お湯で汚れを落としてから、よく泡立てたシャンプーでマッサージしながら洗うと、頭皮の毛穴の汚れまでスッキリきれいに落とせます。
◆(2)ケラチン配合のシャンプー・トリートメントを使う
髪・肌・爪は、80%以上がケラチンというタンパク質でできています。ケラチンを合成するためにタンパク質の豊富なものを食べると良いのですが、同時にケラチンが配合されたシャンプーや石鹸を使うことで、より美髪・美肌効果をアップできます。
東洋羽毛では、羽毛から抽出したケラチン(製法特許第4707154号)を使用し、毛髪の保護・補修作用に優れた弱酸性・ノンシリコンのシャンプーを販売しています。
◆(3)素早く&しっかり乾かす
濡れた髪を放置してしまうと、雑菌が繁殖しやすくなり表面を覆う保護層(キューティクル)を傷つけてしまい、傷みの原因となります。お風呂から上がったら、できるだけすぐにドライヤーで乾かしましょう。生乾きだと蒸れてやはり傷んでしまうので、しっかりと乾かすのがおすすめです。
ちょっとした習慣の積み重ねが良い眠りをつくり、良い眠りがツヤツヤの美しい髪をつくります。
今日からできる美髪習慣、皆さんも始めてみませんか?
- vol. 1美肌をつくる睡眠のコツ〜良い睡眠を「受け皿」にして美容成分を吸収しましょう
- vol. 2よく眠ると髪がツヤツヤに?睡眠をヘアケアに変えられる一日の過ごし方とは
- vol. 3ぐっすり眠れる「寝室づくり」の秘訣とは?スグできるコツを教えます
- vol. 4食事が眠りの質を変える?ぐっすり眠るための「食べ物・飲み物」上手な選び方
- vol. 5何時に布団に入ってる?あなたに最適な「睡眠時間」と「時間帯」を教えます
- vol. 6寝苦しいのは「寝床内環境」のせいかも?布団の中の温度・湿度を快適に整える3つのポイント
- vol. 7寝落ちは立派な危険信号!睡眠負債のセルフチェックと解消法
- vol. 8若いあなたも注意が必要!認知症リスクを上げる危険な眠り方とは?
- vol. 9美容と健康に欠かせない!成長ホルモンの働きと、分泌を増やすコツ
- vol. 10体内時計は2種類あるって知ってた?それぞれを整えて眠りの悩みを解消する3つのコツ
- vol. 11幸せホルモン・セロトニンを分泌させる「リズム運動」。意識したい3つのコツとは?
- vol. 12夜中の「あ、動けない!」…その金縛りは眠りのせいかも。対策と予防のコツは?
- vol. 13夜はスマホを置いてリラックス♪“なかなか眠れない”を防ぐ簡単なおすすめ習慣
- vol. 14熱すぎるお湯はNG!快眠のための「正しいお風呂の入り方」
- vol. 15寝起きの頭痛・肩こりの原因は?
- vol. 16夜ふかし続き、徹夜明け…眠気を覚まして仕事を乗り切る6つのコツ
- vol. 17コーヒー以外も要注意!寝付きを邪魔する「カフェイン」を含む飲み物リスト
- vol. 18寝付きのよさと間違えやすい「バタンキュー型睡眠不足」とは?予防・改善する3つのコツ
- vol. 19睡眠の質を高める「朝の過ごし方」とは?すぐ真似できる3つのポイント
- vol. 20寝付けない夜に試したいこと
- vol. 21眠り上手は痩せ上手。睡眠とダイエットの深い関係
- vol. 22日中の居眠りは病気のサイン?職場&テレワークで眠気を乗り切るコツ
- vol. 23掛け布団を選ぶ4つのコツ。眠りの質を下げないポイントは?
- vol. 24目覚めスッキリ♪ 朝に効く「香り」と簡単アロマ活用法
- vol. 25心地よく眠れる♪睡眠の質を上げる「寝具のお手入れ」のコツ
- vol. 26テレワークは睡眠不足になりやすい?リズムを崩さない4つのコツ
- vol. 27冷えで眠れない人こそ必見!「体温の下げ方」3つ
- vol. 28パワーナップで午後の仕事もサクサク♪短い仮眠の実践法と3つのポイント
- vol. 29社会的時差ボケってどんなもの?休日の寝溜めが招く意外な悪影響とは
- vol. 30寝る直前に運動してはいけないって本当?眠りと運動の関係
- vol. 31スマホ不眠を防ぐ上手な使い方とは?快眠のためのポイント5つ