今回は、折り紙を使った、可愛いミニ封筒、蝶々の折り紙手紙、箸袋、バスケットの折り方をご紹介します。折り紙の柄やサイズを変えると、また違った雰囲気を楽しめます。ホームパーティーの時など、折り紙を使っておしゃれにコーディネートしてみてください。
※ カッターナイフによる指先のケガに十分ご注意ください。
私が折り紙に興味を持ったきっかけは、両親の影響がとても大きいですね。両親は、春夏秋冬いろいろなものを手作りしてくれたんです。
冬になって雪が降れば雪ウサギをつくってくれて、ひな祭りにはちらし寿司をつくってくれて、ぬいぐるみやお人形も手作りでした。
それで七夕には笹を取ってきて、飾りを全部折り紙で手作りしてくれたんですよ。ほかにも折り紙でいろいろな飾りをつくってくれました。それがうれしくて折り紙が好きになりました。
母は料理もすごく上手で、今思えばすごく器用な人でしたね。それで自分が子育てをした時、両親がしてくれたように、自分も手作りで子どもに何かしてあげたいなって思って育児サークルを始めたんです。折り紙とか牛乳パックを使ったリサイクル工作とかをやっていたんですが、段々と折り紙の需要が増えて、気づいたら折り紙作家になっていたって感じです(笑)。
お子さんに折り方を教えてあげる時は、初めからきちんと折り合わせることがポイントです。最初がずれてしまうと、全て崩れてしまうのでしっかりと一つひとつ丁寧に折ることを心がけましょう。
子どもたちに好きな色の折り紙を選んでもらうと、時々、へーそんな色の組み合わせにするんだ!って自分では思いつかなかったような色を使うことがあって、そんな時は私も勉強になります。
ワークショップに参加される方は、本当に年齢層は幅広いですね。親子教室もあれば、幼稚園や保育園、小学校の先生からお願いされることもありますし、老人ホームに呼んでいただくこともあります。
私は誰でも折れるという簡単なことを大事にしているので、子どもと大人でワークショップの内容を変えたりはしないですね。なのでお孫さんとおじいちゃん・おばあちゃんが一緒に楽しんでいただけます。
私は常に、誰でも簡単につくれて楽しめる折り紙を目指して、たくさんの人に喜んでもらえるように創作しています。
新しい作品をつくる時は、例えば小鳥をつくりたいなと思ったら、最初に完成イメージが頭の中に浮かんで、数分でパパっとできてしまう時もあれば、改良して改良して改良して何週間もかかる時もありますね。
今回ご紹介した作品は柄のある折り紙でつくりましたが、無地のものでも、色を組み合わせることでまた作品の輝きが増していきます。つくったものをさらにアレンジしていただくのもいいですね。
バスケットだったら、可愛いリボンを結んでみたり、ミニ封筒はシールを貼ってデコったりね。つくったものをお部屋に飾っていただくと、空間も華やかになって楽しくなりますよ。
今、病院の機関紙で折り紙の連載をさせていただいています。季節の折り紙が大好評で、色とりどりのみなさんの作品を飾ってお部屋が華やかになり、すごく喜ばれています。
ほかにも、お店に折り紙作品を飾ると不思議と新しいお客様が増えたりして、折り紙を通して会話が弾むようになったりするそうです。
人に差し上げる時は、その方が何色が好きかなとか、その方のイメージとか、自分のカラーよりもその方が喜んでくれそうなカラーを選んでつくるようにしていますね。
折り紙は、一番身近で簡単なギフトだと思うんです。誰でも簡単につくれる小さな贈り物ですが真心がこもり、受け取ってくださる方は優しい気持ちになり笑顔が広がっていきますね。私はやっぱり笑顔になってくれることが一番うれしいし、本当にちょっと折っただけでこんなに笑顔になってくれるんだって思うと自分もうれしくなります。
みなさまのいろいろなアレンジで、より素敵な作品が出来上がると思います。身近な折り紙をこれからもぜひ楽しんでくださいね。
1.ミニ封筒
ミニ封筒の折り方です。メッセージカードを入れるだけでなく、お年玉やお心づけを渡すポチ袋としてお使いいただくのもおすすめです。
折り紙を三角に折って、折り筋をつけたら、開きます。
反対も三角に折り、半分だけ折り筋をつけて、開きます。
折り筋をつけた角を中心に合わせて折ります。
さらに中心線で折り上げます。
両端を中心で少し重なるように折ります。
片方の角を、もう片方の角に差し込みます。
上の三角を折って完成です。
2.蝶々の折り紙手紙
お手紙を可愛らしく蝶々の形にする折り方です。
先に折り紙にメッセージを書いておきます。
半分に折って、折り筋をつけたら、開きます。
さらに半分の折り筋をつけて、開きます。
中心線(赤の点線)に合わせて、両側から折ります。
開いて、メッセージが上下逆になるように向きを変えます。
開いた部分を戻し、下側を中心線に合わせて折り上げます。
折り上げた部分の両角を三角に折って、折り筋をつけます。
左右に開いて、中心線に合わせて内側を三角に折ります。
折り筋に沿って台形につぶします。
三角の角を下に折ります。
折り下げた三角の部分を開いて、四角につぶします。
⑪の四角の赤の角をめくって角を中心に向かって折り返し、戻します。
⑪の青の角も同様に折って戻します。これで蝶々の上の羽根の完成です。
蝶々の上の羽根が上側になるように裏返して、下側の両角を中心線に合わせて三角に折って、折り筋をつけます。
三角の部分を開いて、角を少し三角に折り返します。
折り筋に合わせて折り戻します。
蝶々の上の羽根を表に返します。
下の角が上の羽根に少し重なるように折り上げます。
角を上の羽根に差し込んだら完成です。
3.箸袋
ホームパーティーなどで活躍する、箸袋の折り方です。
半分に折って折り筋をつけます。
開いて中心線に合わせて折ります。
開いて折り筋に合わせて左の角を三角に折ります。
中心線まで折り上げます。
上下を逆にします。
下の両角を中心線に合わせて三角に折ります。
下の三角を中心線で折り上げます。
三角の角を下の端に合わせて折り返します。
三角の部分を、はみ出すように折り上げます。
裏返して、はみ出した三角を折り返します。
向きを変えて、下を少し折ります。
表に返して完成です。
4.バスケット
お菓子を入れたり、小物やアクセサリーを入れても可愛いバスケットの折り方です。
バスケットの本体と持ち手の部分の2枚の折り紙とカッターナイフとのりを使います。
まず、バスケットの本体をつくる折り紙を半分に折って、折り筋をつけます。
開きます。
四つの角を中心に合わせて折ります。
さらに上下の角を中心に合わせて折り、のり付けして貼り合わせます。
真ん中を開いて船型にしたら、バスケットの本体が完成です。
次に、持ち手の部分をつくります。折り紙を半分に折って折り筋をつけ、カッターナイフの刃を長めに出して、ゆっくり切ります。
切った半分の折り紙を、さらに半分にしっかり折って、開きます。
上下を中心線に合わせて折ります。
さらに中心線で二つ折りにし、折った部分をのり付けして、貼り合わせます。
持ち手の両端にのり付けして、本体に付けて完成です。
4分の1のサイズの折り紙でミニバスケットをつくりました。四角にアレンジしても可愛いです。
- いまいみささん プロフィール
- 折り紙作家。手作りおもちゃ普及会代表。
子どもたちの笑顔に逢うために、身近なリサイクル素材を使った楽しいおもちゃつくりや遊び、折り紙飾りなどを幼稚園、保育園 小学校、全国の講演会などで指導。
また 保育雑誌、児童書、教科書、新聞などでも作品を紹介し、国境を越えて海外にも広まり好評を得ている。主な著書「折って切って 簡単カワイイ❤季節のおりがみ花飾り」(講談社)、「季節の部屋飾り 12か月」(ベストセラーズ)ほか多数。
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