肩こりや頭痛が慢性化している、生理痛やむくみがひどい、冷え症が治らない…など、病院に行くほどではないけれど、いつもどこかしら体の不調を抱えている人はもしかしたら骨盤がゆがんでいるのかもしれません。
次のようなことに当てはまる人は、要注意!
骨盤のゆがみをそのまま放っておくと、リンパの流れや血流が滞り、骨盤内の内臓が下がって圧迫されたり、動きが悪くなって便秘がちになったりします。さらに骨盤内の血流が悪くなることで、冷えや生理痛を招きます。また骨盤がゆがむと土台となる骨盤が不安定になり、その上にある背骨も傾いてしまい、肩こりや背中の痛みにつながります。さらに背骨がゆがむと背骨で支えられている頭がい骨にもゆがみが出てしまい、顔がゆがんで頬骨の位置がずれたりして顔が大きく見えてしまう原因になるのです。
くせや日常の動作で、体や骨盤は少しずつゆがんでいきます。ゆがんだ骨盤を正しい位置に戻すには、骨盤まわりをやわらかくすることが大事。日常生活でできるストレッチを毎日、無理のない範囲で行うようにして、毎日骨盤を動かす習慣をつけ、ゆがみをリセットしましょう。
足を肩幅に開いて立ち、手は腰に置きます。腰を地面と平行に、ゆっくりと大きく円を描くように回します。左右、数回ずつ行います。気づいたときに行ないましょう。毎日骨盤を動かすことで、筋肉がほぐれ、ゆがんだ骨盤が正しい位置に戻りやすくなります。
あお向けに寝て、片足を曲げます。ももの前の筋肉が伸びていることを意識して。
反対側の足を曲げた足の上に乗せます。
次に、両腕を左右にまっすぐ伸ばします。縮こまった胸の筋肉を伸ばすことで胸が開き、酸素をいっぱい取り込むことで血液循環が良くなり、代謝もアップします。
腕をまっすぐ上に伸ばします。伸ばしたつもりでも、腕が斜めになっていることが多いので、最初は鏡などで確認しながらやるといいでしょう。 まっすぐに伸ばした腕を、大きく、ゆっくりと後ろに回します。縮こまった胸や肩甲骨の筋肉を伸ばします。
まっすぐ上に上げた両手を組んでひっくりかえし、上へ伸ばします。そのまま左右へゆっくりと倒します。脇が伸びていることを意識して。骨盤がゆがんでいると、その上の背中の筋肉も硬くなっていることが多いので、ストレッチでほぐしましょう。
人差し指、中指、薬指をほほの下あたりに当てます。 上に持ち上げるような気持で軽く圧をかけます。
耳の下も顔と同じように少し圧を加えて押していきます。 少しづつ下にずらしながら同じように押していきます。
手のひらでほほ全体を包み込み、親指はあごのラインにあてます。 上に押し上げるようなイメージで軽く力を入れます。
最後に、耳の下から鎖骨のあたりまで、リンパ液を流します。 耳の後ろに人差し指、中指、薬指の3本の指をあて、下へ流します。
※朝晩の洗顔のあとに行うとか、トイレにいったついでに行うなどして、習慣化させましょう。
体のゆがみは自分のくせや行動を知っておくだけでも予防することができます。自身自身で日頃から意識し気をつけるようにして、体のゆがみを予防しましょう。
インナーマッスルを鍛える
腹筋があると、それが骨盤の支えになるので体のゆがみを減らすことができます。女性は筋肉のついていない方が多いので、ストレッチやヨガなどを習慣化するといいでしょう。 また日常生活にない動き、例えば腕を上に伸ばすとか、胸を開くとか、普段あまり使っていない筋肉を伸ばしてあげることも大事です。
意識をする
まずは自分で意識をするということが大切です。いつもショルダーバッグを同じほうの肩にかけているとか、足を組むとか、そういうことに気がつくことが大事です。今まで気がつかなかった事に気がつき、それを1日に1回改善するようにするだけでも、毎日積み重ねていけば全く気がつかなかったときと比べれば大きな進歩です。そうやって気づくことがゆがみ改善につながるので、まずは「意識する」ということを意識してください。
ストレスをためない
ストレッチをやるときに「毎日○回やらなければいけない」と思うと、それがストレスになってしまいます。でもストレスは筋肉を収縮させ、血流も悪くなるので、逆効果。ストレッチを行うときは、決して無理をしないで。「今日は疲れている」という日は1回だけにするとか、その日のコンデションで調節しましょう。続けていくうちに自分の体の調子がわかっていきます。自分が気持いいと感じる範囲で行いましょう。
- 【プロフィール】 松野多美子/美容整体セラピスト
小顔矯正・ボディメイクで知られるエステサロン『ローズボディ東京』代表。ブライダルエステや美容矯正で人気。有名人やモデルも多数通い、リピーター率90%以上。骨盤矯正とリンパを流すオリジナルな完全手技で、リバウンドなしのボディメイクを行う。『ViVi』、『美st』『ゼクシィ』など、女性誌にも多数登場。
http://rosebody.com/
(取材:2012.5)