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東洋羽毛スペシャリストインタビューご活 の有名人
の方に睡眠と健康、ライフスタイルについてお聞きしました。

30年近くにわたり住宅に携わってきた編集者でもあります。長年の経験から、今までの住宅情報にはない、ちょっとユニークな視点で、ファミリー世代の住まい選びについてアドバイスをいただきました。

(取材:2011.4)

住宅購入で、ファミリー世代がチェックすべき点は? 

「安心、安全を確保するための住まいの選び方」や「子育て世帯が注意すべき住まい選び」について詳しく掲載。まず気をつけたいのは、現時点で置かれている環境だけでなく、10~20年先といった将来の暮らしも想像してみるということです。

家を持ちたいと思うと、どうしても広さや価格などに目がいきがちですが、それよりも実際の生活をイメージするほうが大事です。

例えば子どもがまだ小さい間は小学校に近いほうがいいと思っても、いつまでも子どもが小学生のままではありませんよね。
では何を基準に選ぶか。それは「変えられないモノ」優先で選ぶ、ということです。マンションなら、間取りは大半が変えられますし、購入時点では最新だった設備もいつかは壊れます。一戸建てなら建て替えも可能です。その意味で、どこに住むかは非常に大事だと思います。

バブル前は価格ありきで、次が通勤時間、というように、住む街を選ぶという選択肢がなかったんですね。ところがバブルがはじけて価格も下がり、住みたいと思う街に住めるかもしれないという状況になってきた。また少子高齢化で、将来は人口減少も考えられます。家族数が減るほど、人は利便性を求めるようになるので、今後は不便な場所と便利な場所の格差が大きくなることも考えられます。

もうひとつ、季節を考慮することは重要です。とくに最近の温暖化を考えると、夏を快適に涼しく過ごせることは大事です。たとえ最新のエアコンがあったとしても、1日中つけっ放しではかえって体が冷えてしまうことに。それよりも屋上や壁面を緑化したり、敷地内に緑があって、プライバシーを守りながら窓を開けて風を通せる住まいのほうがずっと快適です。

住まい選びでは日当たりを優先させることが多いものですが、日当たりのいい家は夏は暑い。マンションでも一戸建てでも、日差しを遮る庇(ひさし)はあったほうがいいですね。

その他では、音、臭い、振動など。たとえば、エレベーターや廊下を歩く人の足音など、結構外からの音は気になるものです。そして臭い。例えば24時間換気は室内の空気を循環させるためにあるのですが、冬は寒いからと換気口を閉めてしまうと、室内の空気循環が悪くなって空気が薄くなることがあります。すると室内の空気圧の関係から、建材の中の空気が吸い出されて、それと一緒に臭いも外に出てしまうことがあるのです。新築で、体に優しい自然素材を使っているのに嫌な臭いがするといったトラブルも起きています。

ところで、子育てにいい間取りというのはあるのでしょうか?

子どもが生まれて初めて気づく点は案外多いものです。例えば玄関の広さ。赤ちゃんが生まれるとベビーカーなどを置く場所が必要になりますし、外遊びのおもちゃなど玄関に置いておきたいものが増えてきます。

部屋の間取りでいうと、和室はあったほうが便利ですね。赤ちゃんをちょっとお昼寝させたいときなどに便利です。個室の広さの点で言うと、同じ広さの部屋がいくつかあるより、主寝室を広くとったほうが使い勝手がいいのでは。子どもが小さいうちは主寝室で親子みんなで寝ることのほうが多いでしょうし、また誰かが風邪をひいたときなど、避難場所としての個室になったりもします。急なお客様のときなどに、なんでも放りこめる場所にもなりますしね(笑)。

リビングについては、社会性を養うのにとても大切な空間だと思って欲しいですね。いくらリビングに本や参考書を並べても、親が読まなければ子どもも読みません。リビングやダイニングで家族が何かをするというのは、とても大切な事だと思います。また収納があるといいですね。子どもと一緒にリビングで遊んだ後、片付けも一緒にしようね、と促すこともできます。リビングには意外と収納がついていないことが多いので、そこも要チェックです。

我が家といえば、帰ってきたときにほっとする場所でもあります。1日の疲れとストレスをうまく解消するおウチとはどんなものでしょうか?

「癒される住まいの条件、作り方」や「快眠できる住まいの条件、暮らし方」について詳しく掲載。「ぐちゃぐちゃな場所」と「すっきりな場所」を住み分けられる家ですね。

おウチ全部をすっきり片付けようとすると疲れちゃいますので、それはやめて(笑)、どこかにすっきりとした空間を作ることです。たいていの人はぐちゃぐちゃに散らかった空間より、すっきり開放的な空間に肩の力を抜くものです。特に建物の建て込んだ都会に暮らしている人は、無意識に圧迫感を覚え、ストレスを感じているものです。

「すっきりとした空間」にしたいのは、まず玄関です。帰ってきたときに靴が散乱していたりすると「あ~あ」という気分になるし、急なお客様がいらしたときにも恥ずかしい。また玄関を入ったときの第一印象はとても大事で、そこで広いか狭いかの印象を受けてしまいます。

玄関がすっきりしていれば、来客はもてなされていると感じるもので、あとの部屋はそんなに広くなくても印象が良くなります。それも無理なら靴箱の上だけはすっきりを死守するとか。不思議なもので、1カ所きれいな場所があると、他もなんとなく片付けようかな、という気分になるんですよね。

次にお風呂場。特に女性の美容と健康には不可欠な空間です。入浴タイムに優雅な気分になれるだけで、1日を楽しく終えられます。また親子の触れ合いの場所でもあるので、そこがすっきりきれいに保たれているだけでストレス度は全然違ってきます。

最後に寝室。これは安眠のためだけでなく、危険回避という意味もあります。特に高いところにモノを置くと、地震の際に非常に危険。先ほどお話したように、できれば主寝室は他の個室より少し広めで、スペースをできるだけとりたいですね。

最後に睡眠について伺います。快適な睡眠のためにできる寝室づくりとは?

健康は眠りから作られます。それを考えると良い部屋、良い寝具は不可欠です。1日のうち、リビングと寝室で過ごす時間はどちらが長いでしょう。特に働いている人などは寝室で過ごす時間のほうが意外に長いのではないでしょうか。

寝室の向きは、朝日でさわやかに起きられる東向きがお勧め。週末など遅くまで寝ていたいときなどは、遮光カーテンを使えば問題ありません。

ベッドの置き方にも注意が必要です。窓のある壁にくっつけて置くと、寒くて熟睡できなくなります。最低でも壁から20~30センチは離したいもの。それが無理ならカーテンを床までの長さにすることで、少しは冷気を遮断することができます。

あとはモノを置かなくてすむように収納も欲しいところですが、ウオークインクローゼットは意外に収納量が少ないので気をつけて。奥行きが浅くて間口が広いほうが、実はモノが入れやすく使い勝手がいいのです。

寝具はいつもカラッとしていて、さらりとした肌触り、そして寝がえりが楽に打てる軽くて暖かいものがいいですね。忙しくて布団を干している暇がないという人などには羽毛布団がお勧め。小さくしまえるので、押入れがないマンションでもスペースを有効に使えます。

朝から冷たい雨が降り続く、あいにくの天気にもかかわらず、素敵な着物姿でいらっしゃった中川さん。聞けばお母様から譲り受けたものだそうで、紬にしては非常に珍しい柄。執筆や取材でお忙しい毎日であるにもかかわらず、週1回のお茶のおけいこには必ずお着物をお召しになっているそうで、シャンとした着物姿につい見入ってしまいました。