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東洋羽毛スペシャリストインタビュー ご活躍の有名人の方に睡眠と健康、ライフスタイルについてお聞きしました。

ドッグトレーナー 戸田 美由紀さん「ペットと楽しく暮らすにはイヌ編」家庭犬のしつけを行っている訓練士さん。イヌはネコと違ってしつけをしなければいけない動物。最初が肝心。イヌのしつけ、どんなことをしたらいいのでしょうか。イヌを飼う前に知っておきたいことペットとの暮らしは楽しいもの。でも「かわいい」だけで知識もなく飼ってしまうと、楽しいはずがとんでもない困ったことになるおそれも。ペットを飼ってみようと思っている人、すでに飼っている人にも知って欲しいことを戸田美由紀さんにお伺いしました。今回はイヌ編です。

イヌはしつけが必要なペットだということを理解して

「イヌのしつけ」って聞くと、どんなことを想像しますか? 
トイレのしつけ? 「待て」とか「おすわり」をさせるのがしつけ? 
そしてしつけって、ちゃんとしないとどういう弊害があるのか、お聞きしました。

まず理解して欲しいのが、イヌはネコと違ってしつけをしなくてはいけない生き物だということです。それを理解していないと、飼い始めてから「イヌってこんなに吠えるの?」とか「イヌってこんなに噛んだり、いたずらしたりするの?」なんてことになるのです。

もし何も教えなければ、どこへでも排泄をし、何かあれば吠えて走り回る…、そんな困ったことになってしまうことも。だから子犬のうちに、できればおうちに来たその日から、ちゃんと最低限のルールとマナーをしつけて欲しいのです。

しつけは決して難しいことではありません。イヌは経験しながらいろんなことを学習していくので、できたことに対して「褒めて」あげるといいのです。
例えばトイレ以外の場所でおしっこをした場合、頭ごなしにしかってもイヌは「なんで怖い顔をしているのだろう?ママの前でトイレすると怖いぞ」としか思いません。でも、環境を整えてトイレで出来るようにお膳立てをしておき、正しくトイレでおしっこをしたときに、飼い主さんにほめられて、さらにご褒美がもらえたりすると「ここでオシッコをすれば、ご褒美がもらえる!」と学習し、次からもそこでちゃんとオシッコができるようになるのです。これはイヌの学習パターンを利用した科学的なトレーニング方法なので、正しい方法で行えば確実に覚えてくれます。しつけはしかるのではなく、褒めることから始めましょう。

しつけにもトイレの場所を覚えるとか、無駄吠えをしないようにする、ちゃんと「待て」ができるようにする…などいろいろありますが、一番大事なのは普段の生活の中で、飼い主さんとイヌとの関係を作っていくことです。あくまで主導権は人間。人間がイヌを導いてあげる立場であって、決してイヌに主導権を握らせてはいけないのです。そこを間違うとイヌが飼い主さんにキバをむいたり、言うことをまったく聞かない困ったイヌになってしまうのです。人とイヌの関係性をきちんと作り、楽しく生活をする。それが家庭犬のしつけです。

してほしくない行動は未然に防ぎましょう

やってほしくない行動は、まずされる前にできないように飼い主さんが未然に防ぐ努力をしましょう。
イヌは体験を通じて学習していきますから、環境を整えたり対応を変える事で困り事を防げることもあります。

イヌは基本的に吠える生き物です。まずそれを理解して。
でも無駄にワンワン吠えられると、やはり生活していくうえで困ったことが起こります。だから、たとえば散歩中に他のイヌを見るとテンションがあがってワンワン吠える子の場合は、すれ違う前に方向転換してイヌ同士がすれ違わないようにする、オスワリマテのトレーニングを利用して自分に集中を取っている間にすれ違ってもらうなどの飼い主さんの配慮と対応が必要です。

また、室内ではいたずらされやすいゴミ箱とか、いたずらされては困るものはイヌの口の届かない範囲に片付ける。
フローリングの上にマットを敷くとトイレシーツと間違えやすいのでキッチンマットやバスマットはトイレのしつけを覚えるまでは撤収するなど、生活の中ではイヌの行動を読んで未然に防いでおくと、体験できないのでそれが習慣になることはないのです。

しつけは最初が肝心です。最初のうちはすこし厳しいと感じるかもしれませんが、イヌは学習することで覚えて行く生き物なので、子イヌのうちにいい体験だけをしっかりと覚えさせておけば、あとがとても楽なのです。そうして飼い主さんとイヌの間でルールができてしまえば、あとは少しずつそのルールを緩くしても良いのです。

たとえば、最初はイヌを大きく設定したサークル内で生活させます。サークルで生活する、ということを覚えさせ、そこで静かにいい子にして過ごすことができるようになれば、ママが部屋の掃除をするときや犬嫌いのお客様がいらしたときにもサークルで待っていることができるようになります。
それを覚えてしまえば、次からは普段は家じゅうどこでもフリーでいられるけど、いざというときはサークルへ、という飼い主さんとのルールができあがり、イヌもそれを守ることができるようになるのです。

できれば、子イヌのうちに専門家から指導を受けておけば、あとが本当に楽になると思いますよ。というのも、やさしすぎる人はそういったきちんと徹底したしつけがなかなかできなかったりするんですね。でも、かわいそうだからといって、吠えるとサークルから出すという習慣をつけてしまうと、「吠えればサークルから出られる」とイヌは学習し、それが「吠えれば飼い主さんはワタシのいうことを聞く」となり、要求吠えがひどくなる、というふうに問題行動に結びついていくのです。

成犬になったらもうしつけはできない?

しつけは子イヌのうちから…。
頭ではわかってはいても、ついついかわいさに甘やかして、そのまま大人になってしまったイヌは、もうしつけられないのでしょうか。

今まで「しつけは子イヌのうちに」と言いましたが、しつけがうまくいかないまま大人になったイヌでも徐々にですが、きちんと変わってくれます。ただ、それまでの問題行動を抑えて、新たにいい習慣を覚えさせるわけですから時間もかかり、お互いにストレスがかかってしまいます。

私は過去、10歳になるイヌの個別レッスンをしました。その子は要求吠えがすごくて、初日のカウンセリングのときもずっと吠え続けているような子でした。カウンセリング後、飼い主さんに「吠えなくなるまで部屋から出さずに無視を続けて」と言って帰宅したのですが、初日にはなんと10時間吠え続けたそうです。でも、吠えなくなるまで部屋から出さなかったら、翌日は3時間に減ったそうです。つまり、そのイヌは「10時間吠えても無駄だ」と学習したのです。でも次の日は3時間だけ吠えてみた。それを繰り返していたら、ついに吠えるのをやめました。これは飼い主さんにとってもかなりつらいことだったと思います。吠え続けているイヌを10時間、部屋に隔離しておくって、普通はできないと思います。イヌにとってもつらいことですしね。でも私にトレーニングを依頼して、飼い主さんがそれをやり遂げたと言うことは、無駄吠えに相当困っていたと言うことです。でも子犬のうちにきちんと教えておいたならお互いに(犬も飼い主さんも)苦労せずに済んだのですがね・・・

成犬でしつけをするということは、このように確かに時間はかかります。またイヌも人と同じで理解の早い子と時間のかかる子がいます。飼い主さんのやり方によっても違ってきます。正しい対応をする為にも自力でなんとかしようとせずに、専門家の手を借りるのもひとつの方法です。

愛犬と一緒にベッドで夢の中へ…。それってしていいの?

いつも寄り添ってくる愛犬。寝るときだって、一緒。
イヌもベッドで待っていたりしませんか?
「一緒に寝ようよ」って。
でも、それっていいのでしょうか?

夜は愛犬と一緒に寝ているという人も、多いかもしれませんね。でも子犬のうちから一緒に寝ることを習慣づけるのは、しつけとけじめの点からも、おすすめできません。
前にも言ったように、イヌは小さい頃からケージやクレートに慣れさせて、そこで寝ることを覚えさせておくほうがいいと思います。それは将来のことも踏まえたうえで、安全性の面と、あとは外で吠えることを防ぐという目的もあります。またケージやクレートに入ることに慣れていれば、旅行などで他の人や、ペットホテルに預けるときも安心だし、犬にもストレスがかかりません。

どうしても寝室で一緒に寝たい、というのであれば、ベッドの横にケージやクレートを置いて、そこをイヌ専用の寝床にすることをおすすめします。そして、いざというときはちゃんとケージに入ることができる、あるいは専用の寝床で寝ることが習慣になっているイヌであれば、一緒に寝ることもいいと思いますよ。ただ普段の生活でケージやクレートなどに入る習慣や車の移動ではそれらに入れて移動するなどをしていれば入らなくなるのを防げると思います。甘やかして自由過ぎるのは混乱を生んでしまいます。「しつけ」と「けじめ」が大事なのです。

イヌの世界も高齢化。ずっと健康でいるために、できることは?

人間だけじゃありません、イヌの寿命も延びていています。
愛犬には、ずっと健康でいて欲しいもの。
そのためには何に気をつけて生活すればいいのでしょう。

適度な運動と正しい食事です。 まず食事に関してですが、最近は手作り食をおすすめしています。ママの愛情がこもった食事のほうがイヌも喜ぶし、満足度が違うんですね。

ドッグフードをそのままあげるよりは食べごたえがあって喜びます。手作り食の本も出ているし、イヌ専門の食のインストラクターさんもいます。どういう料理を作っていいかわからない人のために、料理教室を開いたりもしています。ウチの子もそうだったのですが、なかにはドッグフードを食べない子もいます。そんな子は手作り食に変えてあげると大喜びで食べますよ。そうしたらママもうれしいですよね。

イヌのご飯といっても、とくに難しく考える必要はありません。料理は素材の出汁だけで、味付けする必要はありませんから、人間が食べるものを作ったときに味付けをする前に取り分ければOKです。ただ、ねぎ類だけは与えないで。あと毎食作るのは無理という方は1週間分とかまとめて作って小分けにして冷凍しておくと便利です。ウチはにぼしの出汁と鶏肉、あとはお野菜だけで煮込みます。朝は納豆を食べていますよ。納豆好きなイヌって結構いるんですよ。納豆にキャベツの千切りを混ぜてもいいし、やってみると案外簡単です。

お料理好きな人などは、手づくり食をブログでアップしたり、手の込んだクッキーなどのおやつを作っている人もいますね。そうやって楽しく生活できるのって、イヌにとっても人間にとっても、とてもいいことだと思うんです。

運動についてですが、ペットショップなどではチワワなどの小型犬は散歩に行かなくていいと言われたので飼った方もいるようですが、私は基本的に大型犬だろうと小型犬だろうと毎日、できれば朝と晩に散歩に連れて行ってくださいと言っています。
イヌはヘロヘロになるまで運動させたほうがいいと思っています。結局問題行動って、元気が有り余ってるからやってしまうわけです。よく「週末はドッグランに行くんです」と言われる方に聞くのですが「ドッグランから帰ったら爆睡していませんか?」と言うと「爆睡してます」って。じゃあそれを毎日やってあげれば、多分いたずらもそんなにしないのでは?と思うのです。ただ共働きだと毎日ドッグランには行ってられませんよね。だから本当はライフスタイルに合わせて、飼う犬種を選ばなければいけないんです。ものすごく運動量の必要な犬種を共働きの方が飼ってしまうとイヌもかわいそうだし飼い主さんも大変な思いをすることになります。

もしフルタイムで働いている方で帰宅も遅い方だったら、ペットシッターさんを頼んで週に何日か、かわりに運動させてもらうとか、工夫してみるといいと思います。

そして、もうひとつ大事なのが、スキンシップです。スキンシップをとることで、異常に早く気づくことができるのです。
ウチの先代のシェパードはリンパ腫で亡くなったのですが、股の付け根がほんのちょっと腫れていたんです。で、「何だろう?」と思ってすぐに病院へ行って病気がわかったのですが、早期発見できました。そういう意味で言うと、どこを触られても喜ぶようにしつけておくことが実は大事なんです。とくに病気などは飼い主さんが気づいてあげないと、イヌは自分から具合が悪いと言えませんから。

イヌのなかには抱かれたり触られたりするのが好きでない子もいて、抱くと暴れる子がいます。そのときすぐに離してしまうとイヌは「降りたければ暴れればいいんだ」と学習してしまいます。抱くことをさせないイヌに育ててしまうと、病院へ行くのも、外出させるのも大変な思いをすることになります。また体や皮膚の異常に気づいてあげることもできません。

イヌを初めて飼う人に。ペットショップに行く前に…。

ペットショップに行くと、生まれたての、かわいい子イヌがいっぱい。
でも「かわいい」だけでそのイヌを飼ってしまうと、あとで思わぬトラブルが発生することも。

イヌを飼う前に、事前に自分たちはどういうイヌが欲しいのかを家族で話し合い、そしてその犬種の特性などをきちんと勉強して欲しいと思います。
たとえばビーグルやシェトランドシープドッグなどはわりと吠える犬種なので、閑静な街の集合住宅には不向きかもしれない。柴犬などはけっこう頑固なこところがあって、主張も強いので、触られたりするのがあまり好きではない子もいます。イヌのそういう特性を理解して、しつけをしていかないといけないのです。だから衝動買いは本当に止めて欲しいんです。生き物ですし、ちゃんとしつけをすれば、生涯のよきパートナーになるわけですから、しつけや病院代などの金銭面でも心配ないか?しっかり運動をさせてあげられるか?などを考えて大丈夫であれば終生責任を持って飼って欲しいと思います。

また最近はアパートやマンションといった、集合住宅でイヌを飼う人も増えたようですが、イヌの臭いや毛の飛び散りなど、飼い主さんのマナーの悪さから思わぬトラブルが発生することも。
犬種にもよりますが、最近は冷暖房が完備された室内でイヌを飼う人がほとんどなので、抜け毛は1年中続いてしまいがちです。当然ブラッシングをしなければいけないわけですが、それをベランダや公園でやる人がいます。でも、ベランダや公園でブラッシングをすれば当然周りに毛が飛び散るわけで、誰だって嫌ですよね。必ず敷地屋内で行い、ブラシを濡らしてブラッシングすれば毛が飛び散りにくいので、試してみるといいですよ。
同じく臭いの問題ですが、これは不衛生からくるものですから、排泄物はさせる場所に気を付けて、きちんと処理をして臭いやハエなどが来ないように対策をとったり、犬の体臭が気になる場合は、こまめにシャンプーをしたり、イヌの洋服やベッドを定期的に掃除や洗濯をすれば防げます。

でもこういったことも、共働きでフルタイムで働いていると、なかなかこまめに手をかけてあげることができないかもしれませんね。イヌを飼うことで、楽しい暮らしを思い描いていたのに、イヌのことを知らないばっかりに飼ってから「こんなに大変だとは…」となるようなことだけは避けるためにも、飼う前に家族で話し合い、イヌのことをよく理解してから家族に迎えいれて欲しいと思います。

【プロフィール】 戸田美由紀さん/DOG IN TOTAL主宰

訓練士養成学校卒業。家庭犬の出張個別レッスンのほか、動物愛護センターや保健所、イベントなどでの出張しつけ教室の講師、雑誌や書籍の監修指導など、幅広く活動。日本動物病院福祉協会認定家庭犬しつけインストラクター、ジャパンケンネルクラブ公認訓練士、日本警察犬協会公認訓練士。
近著に『犬のしつけ&ハッピートレーニング』(西東社)、『子犬の育て方完璧宣言!』(共著、誠文堂新光社)など。
www.inu-shituke.com

戸田美由紀/ドッグトレーナー