年齢を重ねるにつれて、あごのたるみやほうれい線が気になる。というお声を聞くことがあります。そこで最近、大注目の「顔ヨガ」をご紹介します。表情筋は小さな筋肉なのでエクササイズの効果が出やすいという特性があります。まずは2週間、ぜひ続けてみてください!
※ 周囲に障害物がなく、足元が安定した場所で行ってください。
顔には約60種類もの「表情筋」があります。使わなければ当然衰え、同じ表情を続けていれば表情癖がついてしまいます。ですが、身体の大きな筋肉と違って、顔の筋肉は小さいのでエクササイズの効果が出やすいんです。また筋肉はいくつになっても鍛えることができます。顔ヨガは、その特性を生かして意識的に筋肉を動かすことで弾力を取り戻し、たるみや表情シワの改善、リフトアップなどを目指そうというものです。
最近では、美容のためだけでなく、神経麻痺の回復の助けや企業のマナー研修としても、顔ヨガが取り入れられています。もちろん男性にもおすすめです。ある男性は、整形したの?というくらい(笑)目がぱっちりして印象も明るくなって。それは就職や恋愛でもプラスになりますよね。
代表的な表情癖に、いつも同じ笑い方をしている、眉を上げおでこにシワを寄せて驚いた顔をするといったことが挙げられます。また、無意識にウインクのように片目をつむっている方や片方の口角だけが上がっている方などもいらっしゃいます。
まずはご自分の表情癖を知ることです。顔の写真を撮ったり、思い切ってご家族やお友達に「私、今どんな顔をしてる?」と聞いてみるのもいいと思います。私自身も、目を開いておでこにシワを作っていることを、人から言われて初めて知ったんです。それが、顔ヨガを始めるきっかけにもなりました。
また大部分の方は、顔が左右非対称です。髪の分け目やカバンの持ち方、片側の歯ばかりでものを噛むといったことからくる、身体のゆがみや生活習慣が原因となっている場合も多いのです。一度見直してみましょう。
顔ヨガは、どの筋肉をどう動かそうとしているのかを、鏡で確認しながら行うことが非常に大切です。ほかの部分に力が入らないように注意しましょう。また呼吸を止めないこと、思い切りやることもポイントです。
エクササイズの目的に適した部位の筋肉をきちんと意識できると、筋肉痛や重だるさを感じるかもしれません。それは、きちんと筋肉を動かせたサインです。 ご自宅で行う場合、一番のおすすめはお肌が潤う入浴中です。反対に、水分不足だとシワができやすいので、お肌が乾燥している時や日焼け後は、顔ヨガは行わないでください。
寝起きにおふとんの中で行っていただくなど、横になって行うのも体が脱力していいですね。特に、睡眠中に歯ぎしりや歯を噛みしめて強い力がかかっている方、横向き寝が多い方などは、朝の顔ヨガで寝ている間の表情癖をリセットすることをおすすめします。
筋肉は脳からの指令で動きます。それまであまり使ってこなかった表情筋を動かそうとすることは、脳にとっても刺激になります。脳の適度な疲れは、心地よい眠りにもつながっていくのではないでしょうか。
それと、顔ヨガは変な顔をするので、最初は恥ずかしいですよね(笑)。ですが、一生懸命に顔を動かして、思い切り変顔をしていくうちに、鏡に映る顔が変わっていくことに気づくと思います。心が解かれ、心地よい疲れとともに、美しさに一歩近づいた満足感も得られるでしょう。今回のメニューは、やり方をマスターしたら2~3分でできる内容です。お仕事中デスクの鏡や、お化粧室で鏡を見る度に練習してみるなど、まずは2週間続けてみてください。
顔の筋肉を鍛えると表情も豊かになって、笑顔も柔らかくなっていきます。笑顔は笑顔を引き寄せ、きっと幸せも引き寄せてくれますよ!
エクササイズの前に、自分の現在・過去・未来の顔をチェックしましょう。
現在の顔
鏡を正面に持って目を閉じ、力を抜きます。そのままゆっくり目を開きましょう。 この無表情な「真顔」が現在の顔です。
ここで真顔・笑顔・左右の横顔の写真を撮っておいて、定期的にBefore&Afterを比較してレッスンの効果を記録しておくと良いですね。
真顔
笑顔
左横顔
右横顔
過去の顔
鏡を床と平行にし、上から鏡を覗き込みます。
10年後の顔です。
筋肉が重力に逆らえず垂れ下がり、シワが出来ていませんか?放っておくとこうなってしまいます。
未来の顔
鏡を持ち上げ天井と平行にして下から顔を見ます。
10年前の顔です。
フェイスラインがスッとして張りがあり、ほうれい線やシワが無くなって、ずっと見ていたくなりませんか?
この10年前の顔を目指してエクササイズしていきましょう。
エクササイズ行うときは、3つの注意ポイントを守って、より効果を引き出しましょう。
1.思い切り行うこと。
2.呼吸を止めないこと。鼻から吸って鼻から吐きます。
3.鏡で正しいポーズを確認しながら行うこと。
1.くちゃくちゃぱっ
まずは準備運動として顔全体の筋肉をほぐしながら血行・リンパの流れを良くし、むくみをスッキリさせましょう。目を閉じてしまうので、写真を撮って動きを確認するのがおすすめです。
①背筋を伸ばして、合掌のポーズをします。息を吐き切ってから鼻から息を吸い、「シューッ」と音を出しながら顔の全てのパーツを中央に集めます。
10秒キープして、最後まで息を吐き切ります。
②手と顔全体をぱっと大きく外に広げて脱力します。解放するときのポイントは「ジワジワ~」ではなく瞬時に解放することです。
そのままゆっくり目を閉じましょう。
これを2~3回行いましょう。
ジンジンとしたり、温かい感じがあれば成功です。
2.ビックリスマイル
頬のお肉が柔らかい方は筋肉が弱っているかもしれません。口角からこめかみに向かう頬の筋肉をしっかり意識し、リフトアップさせて立体的な小顔を目指しましょう。
①背筋を伸ばして、目を大きく見開き、口角を上げます。下の歯は見えないように、上の歯がしっかり8本見えるように笑顔を作ります。横から見ると、あごが少し出るような感じです。
下唇を下の歯に巻き込みロックして、目の下のシワを作らないようにしっかり目を見開きます。
②親指と人差し指で頬にお団子を作ってあと5ミリアップ。そこから頬を落とさないよう意識を保ちます。
10秒キープします。
これを2回行いましょう。
3.三角の舌
舌の筋肉を動かして、内側からあご周り・フェイスラインをスッキリさせましょう。
舌を真っすぐに出す練習をしましょう!
鏡を正面に持って、舌先をとがらせて、舌が三角になるようなイメージで、舌の根元から前に突き出します。舌先がフルフル震えてしまう方は、舌の筋肉が弱っています。三角に真っ直ぐ静止して出せるように練習しましょう。
①では、エクササイズを始めます。
背筋を伸ばして、首の前側を伸ばすイメージで注意しながら頭を後ろに倒します。
②ポカーンと口を開き、あごの力を抜いた状態で、舌先を三角に尖らせ、天井に向けて刺すように突き出して、10秒キープします。
★おでこにシワが寄りやすいので注意しましょう。また、必要以上にあごに力を入れないように気をつけましょう。
首が痛い方は角度を弱めるか顔を正面のまま行ってください。
4.ムンクの顔
頬のストレッチとクールダウンを行います。 目の下のたるみやほうれい線を消すようにストレッチしましょう。
①背筋を伸ばしてあごを引き「やっほー」の「お」の口を作り鼻の下を伸ばします。ほうれい線が消えるまでしっかり伸ばします。おでこの力は抜いておきましょう。
②鼻で呼吸を続けながら顔は正面に残し目線だけを自分の頭頂を見るようにゆっくり上げていきます。
目の下の伸びを感じながら10秒キープします。
おでこにシワが寄り、眉が動いてしまう方はおでこを押さえて練習してみましょう。
これを2回行いましょう。
③余裕がある方は、小鼻の横の頬を意識しながら、目を細めるイメージで、下まぶたを上まぶたに近づけるように、持ち上げてみましょう。
★このストレッチはむくみの改善や目の下のクマを軽減する効果も期待できます。
また「2.ビックリスマイル」を行った後には、使った筋肉を伸ばすために必ず行いましょう。
- hikariさん プロフィール
- ヨガ・ピラティスインストラクター。高津文美子式フェイシャルヨガ 認定インストラクター。高校在学中演劇科にて台詞・声楽・ダンスを学ぶ。北陸でモデル事務所に所属しショー・雑誌・CM等に出演。接客業を続けるなかで「自分に優しく出来ない人が、人に優しくは出来ない」というお客様の言葉をキッカケに、生き方を見直し『自己改革』を決意。ヨガインストラクターの道へ。現在は埼玉県ふじみ野市のスタジオでクラスを持ちながら出張クラスなどでも活躍中。
Hikari yogaホームページ: http://hikari-yoga.jp/
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また実施する際は、ご自身で体調管理のうえ、無理をせず行ってください。
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