今回は、ジェルを使ったリンパマッサージをご紹介します。ジェルを使うことで、お肌の滑りをよくしてマッサージ効果を高め、保湿効果も期待できます。お風呂上りなど体を温めた状態で行うとさらに効果的です。1日の疲れを癒すためにも、ぜひこのマッサージで明日に備えましょう。
※ 周囲に障害物がなく、足元が安定した場所で行ってください。
ご紹介しているフットマッサージを始める前に、ゆっくりと深呼吸をしていただくことをおすすめします。血の巡りがよくなったり、酸素が体中に行き渡ったり、またリラックス効果もあるので、5回ぐらいゆっくり深く呼吸をしていただくといいと思います。アロマがお好きな方はお好みの香りをたいたり、部屋を暗くしたりすると、よりリラックスできると思います。
またジェルやクリームは必ず使うようにしてください。滑りを良くするだけでなく、特に冬は乾燥しやすくなるので、スキンケアの意味でもぜひ使っていただきたいですね。クリームなどのベタつきが気になる方には、ジェルがおすすめです。肌馴染みが良くサラッとした使い心地なので、夏場などベタつきやすい季節は特にいいと思います。
マッサージって、めんどうですよね(笑)。特に疲れていると。なので、マッサージを義務としてやるのではなくて、1日頑張った自分へのご褒美の時間と思って取り組んでいただくと、続けやすいのではないかと思います。ひざ下だけでもいいので、ご自分のペースで続けていただきたいですね。
マッサージをする時は、強くやりすぎないことがポイントです。私自身、足を細くしたいと力を入れてゴリゴリやって、足にあざができてしまったことがあって(笑)。撮影の時に、足にあざができていたら「なにその足!?」となりますよね。
お勤めの方も、足にあざがいっぱいあったら、あの人どうしたのかしらとなってしまいます。力の入れ過ぎはお肌にも負担になりますし、リンパを流す上で力はさほど必要ではありませんから、力加減には注意してください。
私がフットケアで気をつけていることは、毎日のマッサージはもちろんですが、なるべく歩くように心がけています。例えばオーディションの帰りなどは、降りる駅の二駅ぐらい手前で降りて、歩くようにしています。
オーディション中は、少しでも足を長く見せたいので(笑)ハイヒールを履くことも多いですが、スニーカーやぺたんこの靴を持って行って、帰りは履き替えるようにしています。
歩く以外にむくみ対策としては、足を組まないようにしたり、塩分を摂り過ぎないようにしたり。私は塩分でむくみやすい体質のようで、居酒屋さんとかでご飯を食べると、すごくむくんでしまうんです(笑)。お酒でむくむのかと思っていたのですが、お酒を飲んでいるだけだとむくまなくて、おつまみの塩分でむくむのだと気づいて。おつまみ大好きなんですけどね(笑)。なので自炊の時は、塩をあまり使わず、濃い味のものは食べないようにしています。
デスクワークでずっと座っている方は、トイレに立ったタイミングなどに、こまめにアキレス腱を伸ばすなどのストレッチをするといいと思います。ご紹介しているひざ裏を押すマッサージは、簡単ですしお仕事中でも目立たずに(笑)やりやすいと思います。私自身は、デスクワークは少ないですが、新幹線での移動の時などは、足首を動かすなどして体が凝り固まらないようにしています。
何をもって美脚と言うかって、人それぞれでとても難しいなと思って…。私はバレエをやっていたので、ふくらはぎに“ししゃも筋”が付いていて、もこっと筋肉が出ているのがすごく嫌だったんです。モデルさんの中には、ひざ下がストーンと真っすぐの方がいて、そういう足をすごく羨ましいと思っていたんです。
でも一方で、フィットネスのお仕事などをさせていただくと、フィットネスの世界では適度に筋肉のついた足が美しいとされていて。やっぱり美しさって人それぞれだなと改めて思いましたね。
マッサージをして足がいつもより軽いとか、少し引き締まったとか、それも美脚だと思うんです。「美脚とはこういう足」と決めつけずに、自分の中の美しさを見つけるといいのかなと思います。
まずは足の裏からマッサージします。
ここではまだマッサージジェルを使わずにマッサージします。
足裏全体をまんべんなく押し揉んで、気持ちいいと思うところがあれば、重点的に押していきましょう。
足の裏は老廃物が溜まりやすいところなので、しっかりほぐしてリンパを流しやすくしていきます。
足の指をグーにした時に凹む部分が、「湧泉(ゆうせん)」という疲労回復に効果があるツボです。
ここも、しっかりと体重を乗せて2回ほど押しましょう。
次に、足の指と手の指を絡ませます。手をギューッと握ったら緩めます。
これを3回ほど繰り返します。
次に、くるぶしをマッサージします。
ここからマッサージジェルを使います。ジェルは足全体に塗り広げるのではなく、適当な量を手に取り、マッサージする部分にこまめにつけながら行います。
足首にジェルをしっかり馴染ませたら、両手でグーをつくり、くるぶしの周りをぐるぐると、大きく包み込むようにマッサージします。
10回ほど繰り返します。
くるぶしの周りも老廃物が溜まりやすいところなのでしっかりほぐします。
次に、アキレス腱をマッサージします。
ここもグーで挟んで下から上にリンパを流していきます。
10回ほど繰り返します。
痛いくらいではなく、気持ちいいぐらいのやさしい強さで流していきましょう。
次に、ふくらはぎをマッサージします。
ふくらはぎにも全体にジェルを馴染ませます。
まず、すねの骨と筋肉の間をほぐしていきます。親指で骨と筋肉の間を、下から上へと10回ほど滑らせましょう。
立ち仕事などをしている方は、この部分が少し痛いかもしれません。イタ気持ちいいぐらいの強さで流していきましょう。
次に、ふくらはぎを下から上に流していきます。
上はひざの裏まで流していきましょう。
5回ほど繰り返します。
ひざの裏はリンパがたくさん通っている部分ですので、老廃物を流すイメージでマッサージしましょう。
続けて、両手の親指をひざの裏に当てて、ギューッと挟みます。緩めて、もう一度ギューッと、やさしく押していきます。
次に、ひざ頭をマッサージします。
ひざ頭はかなり乾燥しやすいので、 ジェルは多めに塗ってマッサージします。
親指で、お皿の下側を横になぞるように5回ほど流しましょう。
そのまま、お皿のフチを通って上まで5回ほど流します。
お皿の上の部分は、お肉や老廃物が溜まりやすいので、しっかりと下から上へと流していきましょう。
次に、太ももです。
太ももにも全体によくジェルを馴染ませます。
まずは内側からマッサージします。
太ももは面積が広いので、手が疲れてしまう方もいらっしゃると思います。片手をグーにして、反対の手で上から抑えて、体重を乗せてマッサージすると手が疲れにくくなります。
下から上へ10回ほどマッサージしていきましょう。この時、上は足の付け根の鼠径部まで、しっかり流します。
内側が終わったら外側に移ります。
外側は、ご自身が体重を乗せやすい座り方で行いましょう。
同じように体重を乗せて下から上へ10回ほど流していきます。
筋肉をほぐすことでもリンパの流れを良くする効果が期待できますので、しっかり下から上へマッサージしましょう。
外側も終わったら、両手で太もも全体を下から上へ、鼠径部まで3回ほど流していきます。
鼠径部は大きなリンパが通っているところなので、外から内に向けて、しっかり圧をかけて5回ほど流していきましょう。
最後に、両手で、つま先から足の裏~くるぶし~ふくらはぎ~ひざの裏~太もも~鼠径部まで、一気に流します。
もう一度繰り返しましょう。
このマッサージを反対の足も同様に行いましょう。
- 中野優香さん プロフィール
モデル(スペースクラフト・エージェンシー)
明治大学在学中にモデル活動を始め、多くの企業CMや広告に出演中。プライベートではピラティストレーナーの資格を取得し、レッスンも行っている。
Instagram:yuuka._.nakano
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また実施する際は、ご自身で体調管理のうえ、無理をせず行ってください。
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