リズムに合わせて、楽しくボクシングのフットワークとパンチを行うことで、無理なく脂肪を燃焼し、ストレスも発散できるエクササイズです。ボクシングは全身運動ですので、手だけで打つのではなく、しっかり腰と肩の回転を使って全身に効かせていきましょう。
※ 周囲に障害物がなく、足元が安定した場所で行ってください。
ボクシング・エクササイズならではの運動効果には、脂肪燃焼や適度な筋力アップが挙げられますが、思った以上にたくさん汗をかく爽快感は他にはないと思います。またやりたい、もっとやりたいと思う中毒性があるような(笑)。それが格闘技エクササイズの大きな魅力だと思います。運動にとって一番大切なことは継続ですが、それが一番難しいことでもありますよね。ボクシング・エクササイズは、終わった後にこんなにすっきりするものがあるんだと、その爽快感に驚くと同時に、不思議とストレスや悩みが抜けていく感覚が得られて、ハマる人が多いです。
人ってやらなきゃいけないと思うと、逆にやりたくなくなったりしますよね。でも楽しいことなら続けられる。なので例えば、ダイエットを目的にボクシング・エクササイズ始めたとしても、いつの間にかその目的を忘れて夢中になって続けていて、気づいたら筋肉がついていたり体が引き締まっていたりして、目的も達成されている。それがボクシング・エクササイズの醍醐味で、運動の理想形だと思います。
ご紹介しているエクササイズを行う際、最初はあまりフォームを気にせず、まずは足元だけは止めないようにして、パンチを出して楽しく体を動かしましょう。正しいフォームで行うことはもちろん大切ですが、そこに気を取られてしまうと、動きが小さくなってしまいます。
手だけで打ってしまう「手打ち」になることも多いので、体全体を使って打つことを心掛けてみてください。また、右手で打つと左手が下がって、左手を意識すると右手が下がるといったこともなりがちです。左右の動きを同時に意識することは、運動神経を高めるのにとても大切で、実は脳トレにもなっています。
ご注意いただきたいのが、下半身を落として相手を避けるダッキングの動作です。ひざを曲げて腰を落とすので、ひざの痛みや腰に違和感がある方は、深くしゃがまずにご自身が出来る範囲で大丈夫です。頭とお尻を一直線上にして、ストンと真下に落とすことを意識しましょう。
今回の動画は、冒頭からどんどん動くエクササイズになっていますが、できれば始める前に軽くストレッチをしましょう。肩を回して肩甲骨周りをほぐしたり、ラジオ体操にあるような体を捻る動きをしたり、腕を斜め上と下の対角線に開くのもいいですね。上半身が開いて動きやすくなります。体を動かしながら伸ばす動的ストレッチがおすすめです。
反対に終わった後は、アキレス腱など使ったところを、20秒ぐらいかけてじっくり伸ばしてください。ボクシングは、体が猫背のように内に入りやすく、胸元が縮まってしまうことが多いので、手を後ろで組んで胸をぐっと開くストレッチもおすすめです。
エクササイズの負荷を調整する場合は、フットワークの大きさを変えましょう。きつい場合は足踏み程度にして、強度を高めたい場合は大きくステップをしてみてください。
人間の体は大体3か月で変わると言われています。まずは3か月続けてみていただければと思います。仲間ができることで、楽しさが増して続けやすくなるという面もあります。ご自宅でご家族やお友達と一緒に、動画を見ながら行っていただくのもいいですね。敵がいることを想像して、臨場感を持ちながら行っていただくのも楽しいですよ。
ダイエットを考えるなら、わざわざ食事のメニューを変えたりはせず、腹八分目に抑えることをおすすめします。やはり食事も続けられる方法にすることが大切です。これまでダイエット企画でたくさんの方を見てきましたが、やはり夕食の量を控えるのが一番いいと感じています。
それと睡眠も大事です。ボクシングのトレーナーは、ボクサーに「しっかり眠りなさい」と必ず言います。きちんと眠って成長ホルモンの分泌を促すことはとても大切です。ぜひ良いおふとんで(笑)、しっかりおやすみください。
- 小浜美智代さん プロフィール
バーチャルボクシング®インストラクター、ADIDAS KICKBOKXINGトレーナー、NESTAパーソナルトレーナー。
高校3年生でバレーボール部を引退し、何か別のスポーツをしたいと考えていた時に家の近所にあるプロボクシングジムの門をたたく。練習した後の爽快感に感激し、気づけば週6日ペースで通うほどどっぷりハマる。その後、就職などで一時離れるも、結婚・出産後に湘南エリアを中心に15年ほど前にボクシング・エクササイズのサークルを立ち上げ、近隣の子育て世代の女性を中心に活動を始める。現在は“ほめて伸ばす”をモットーに公共施設でのクラスやイベントなどで講師として活躍中。
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また実施する際は、ご自身で体調管理のうえ、無理をせず行ってください。
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