気分や洋服に合わせて、留めたり結んだり。女性は髪のおしゃれが幅広いですね。また子育て中のお母さんは、娘さんの髪を結ってあげる機会もあるでしょう。とは言え、自分でアレンジするのはちょっと大変…と思っている方も多いのでは?でも大丈夫、まずは基本の編み方を覚えることから始めてみましょう!
編み込みは襟足が5cmくらいあればできるんです。髪を入れ込んでいく分、ひとつ結びと違って、ボブ程度の長さでもできるんですね。
ヘアアレンジを行う際、最低限ゴムとピンは用意しておきましょう。プラスアルファで、シュシュやバレッタなどの飾りもあるといいですね。それとコテ。コテを使って髪全体を軽くカールさせることで、髪にうねりが付いて編みやすくなるんです。毛先から根元までをくるくるとコテに1回巻きつけて軽くクセをつけるといいですよ。
ご自身で編み込みをする場合、ポイントは鏡を見過ぎないことです。鏡の中、頭の中、自分の手、この3つの画が一致せずに混乱してしまうんです。なのでやり方を理解したうえで、実際には自分の手の感覚を信じてやっていただくのがおすすめです。ご家族やお友だちの髪で一回練習させてもらうのもいいと思います。
髪をアップにする際は、自分でやる場合も人にやってあげる場合も、少し顎を上げた状態で行うといいですね。完成して顎を下ろした時に、襟足がピンと張ってきれいに仕上がります。
お子さんにやってあげる場合、ピンは危ないのでゴムだけでできるアレンジにしましょう。保育園や幼稚園によっては、ピンの使用を禁止している場合もありますので、注意が必要です。
お客様からは、ルーズ感を出すのが難しいという声をよく聞きます。コツは編み目から「髪の毛10本をつまみ出す」です。毛束を丸ごと引っ張り出そうとしてしまう方が多いのですが、毛束の中の10本くらいだけをつまみ出すイメージでやってみてください。ちなみに、ねじりアレンジの場合、ねじり終わってから毛束をつまみ出すのは難しいので、少しねじってはつまみ出すという同時進行がポイントです。
ヘアケアで気をつけてほしいのは、濡れたまま放置しないことです。濡れた髪は、キューティクルがふやけて刺激に弱い状態なので、シャンプー後30分以内には乾かすようにしましょう。またトリートメントは、顎から下くらいの毛先だけで十分です。市販のトリートメント剤は、髪をコーティングするタイプのものが多く、地肌につくと、地肌もコーティングすることになるので、毛先だけに使いましょう。
結婚式などで、美容院でアレンジしてもらった時は、夜ほどく際に、どんなふうに編み込まれているか、ぜひ手順をチェックしてみてください。編み方だけでなく、ピンやゴムを留める位置も参考になると思います。
編み込みは、慣れるまでに少し練習が必要だと思いますが、基本を覚えてしまえばいろいろと楽しめますので、ぜひチャレンジしてみてください。
- 片山由香理さん プロフィール
- ヘアデザイナー。青山の人気サロン「NORA HAIR SALON」所属。サロンワークだけでなく、雑誌の撮影などでも活躍。”お客様の生活の一部であるヘアの大切さ”を常に念頭におき、女性だからこそ気づく視点で大胆かつ精密なヘア作りを提案。編み込みやツイスト、ポニーテールなど自分でもできる簡単アレンジも得意とする。
「NORA HAIR SALON」ホームページ:http://www.nora-style.com/nora/