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東洋羽毛スペシャリストインタビュー ご活躍の有名人の方に睡眠と健康、ライフスタイルについてお聞きしました。

「鼻水・くしゃみ・鼻づまり...どうにかしたい!鼻のトラブル、これで解決!」鼻のスペシャリストとして、テレビ・雑誌でひっぱりだこの石井先生。スギ花粉はもとより最近ではブタクサやカモガヤなどのイネ科のアレルギー、ハウスダストによるアレルギーなどに悩まされる人が増えています。そんな鼻トラブルを乗り切る対処法や予防法を伺いました。

そもそも、アレルギーって何ですか?

体にとっての異物を排除するための免疫機能が、過敏に反応した状態

人間の体は、体内に細菌などの異物(抗原)が入ってくると、それを排除しようとして 「抗体」と呼ばれる物質が作られます。そして再び同じ異物が体内に入ってきたときに、その抗体が働いて異物を排除しようとします。

この体のシステムを「抗原抗体反応」と呼びますが、この反応が過剰になってしまう状態が「アレルギー」です。

なぜアレルギーの人が増えているのですか?

自然環境、住宅環境、食生活 の変化が関係している

アレルギーはさまざまな要因が絡んで起こると考えられ、一概には言えないのですが、たとえば、工場から出るばい煙や自動車の排気ガスによる大気汚染が、鼻やのどの粘膜を過敏にして炎症を起こしやすくしていると言われています。

住環境も、昔に比べて今の住宅は気密性に優れ、エアコンを1年中使うような生活をしているので、ダニやカビを発生しやすくしているといえます。

食生活に関して言えば、食品添加物やインスタント食品の普及などがアレルギーを起こしやすい体質をつくると考えられます。

さらに現代社会はストレス社会とも言われ、このストレスによるアレルギーの悪化など も原因として考えられます。

食生活の変化
・過栄養・誤栄養
・インスタント食品の普及
・外食の増加
・食品添加物
・農薬の多用
などによる食べ物に関するアレルギー性疾患の増加

居住環境の変化
・木造からコンクリートへ
・絨毯などの普及
・アルミサッシによる密閉
・冷暖房の完備
・ペットの影響
などによるハウスダスト、ダニやチリの増加

ストレスの増加
・都市化
・少子化
・教育過熱
などによる自律神経失調の増加

森林の変化
・山林の伐採などによる花粉の増加

大気汚染の進行
・工場からの煤煙
・自動車の排ガス
・タバコ
などによる気道の炎症などの増加

遺伝による影響
親がアレルギーの場合、生まれてくる子供もアレルギー体質に!

引用:石井正則著「増補改訂版 鼻の病気はこれで治せる」(二見書房)

鼻炎と花粉症って、どう違うのですか?

鼻炎の原因はウイルス。花粉症は鼻の中でアレルギー反応が起きている状態

通常の鼻炎とは急性鼻炎のことで、原因はバクテリアやウイルスなどです。
これに対して、アレルギー性鼻炎は鼻の中で過剰にアレルギー反応が起きている状態をいいます。花粉症は、その中でも抗原が花粉の場合をいいます。

日本で最も患者が多いのがスギ花粉なので、今は花粉症といえばスギで、春先だけ症状を訴える人が多かったのですが、最近はヒノキやブタクサなどにも反応する人が増え、春だけでなく夏や秋に症状が出る人も増えています。

1年中、鼻トラブルがある人の場合は、原因は花粉だけではなく、ハウスダストが原因となっている場合も多く、抗原はダニである場合がほとんどです。

鼻トラブルの解決法

アレルギー性鼻炎の場合

ほとんどが室内にいるダニが原因です。室内に多くいるチリダニは人間のアカをえさとしているので、こまめに掃除をして除去しましょう。 ダニは暗くて暖かく、湿り気のある場所が好きなので、絨たんや寝具、布張りのソファなどに多くいます。そういった場所を重点的に掃除をするといいでしょう。

アレルギーから鼻を守る上手な掃除の仕方

布団は日光干しが基本
ダニは高温と乾燥に弱く、温度50度以上、湿度50%以下になると死んでしまう。冬場などは黒い布を布団に掛けると効果的

カーテンは床から30cm離す
床から30cm程度まではダニは這い上がってくるので、できればカーテンは床につけないように!

掃除機の前にひと吹き
ダニ忌避スプレーなどを使うと効果的。スプレーして5分程度したら掃除機をかける。

エアコンの稼働前に掃除
フィルターや吹き出し口はカビの温床。掃除後、アルコールで消毒するとより効果的。

引用:石井正則著「増補改訂版 鼻の病気はこれで治せる」(二見書房)

花粉症の場合

体内に花粉を取り込まないようにしましょう。そのためには、以下のようなことに気をつけて。

1. 玄関先で衣類や髪の毛、バッグなどについた花粉をブラシなどで取り払ってから家に入る

2. 花粉が飛散している時期は布団や洗濯物を外に干さない。どうしても干す場合は、付着した花粉を充分に取り払ってから室内に入れる。取り払うときは、かならずマスクをして

3. 外出するときは、花粉の付着しにくい服装にする。素材でいうと、最も花粉が付着しにくいのはデニム。また革靴は地面から舞い上がった花粉が付着しやすいので、玄関に入る前に拭きとるようにする

4. 花粉の飛散量が多い日の外出はできるだけ避ける。どうしても外出する場合は、マスク・ゴーグルなどでガードを。髪の毛にも付着しやすいので、できるだけたばねるか、帽子をかぶるようにする

5. 帰宅したらうがいをして口や鼻の中の花粉を洗い流す

6. 花粉除去効果のある空気清浄機で室内の花粉を除去する

7. ペットボトルを使って鼻づまりを解消

花粉を洗い流す鼻うがいの方法

鼻洗浄器の場合

1.洗浄液をぬるま湯で溶かし、器具に入れます。

2. 洗面台で前かがみになり、片方の鼻を指でおさえて、もう片方の鼻の穴から洗浄液を鼻に流し入れます。

3. 同じように反対側の鼻の洗浄を行います。

※洗浄後は鼻をかまないようにし、余分な水分を拭き取ります。
※耳鼻科の医師が開発した『ハナクリーンS』を使用した場合

鼻づまりを解消するペットボトル圧迫法

1.中身の入った 500ml のペットボトルを用意する

2. つまっている鼻と反対側の脇にペットボトルをはさむ。 できるだけ脇の下の付け根に近いところに押し付けて

3. はさんだまま、脇をギュッとしめる。圧迫した時間の 5 倍以上、鼻づまりが解消します。圧迫しすぎると手や腕がしびれるので、5 分以内にしましょう

質問コーナー
Q1花粉症はその人の許容量を超えるとなるといわれていますが、誰でもなるのですか?

A可能性はあります。
アレルギーというのは、アレルギーを起こす遺伝子というのが見つかっており、その人が親からどのくらいその遺伝子を受け継いでいるかによって決まります。もし、両親ともアレルギーが全くなければ、子どももアレルギーを発症することはまずないでしょう。

ただ、ゼロとはいいきれません。というのも、水をコップに注いだときと同じように、人にはそれぞれ許容量というのがあって、今何の症状も出ていなくても、大量の花粉を吸い続ければ、いつか花粉症を発症するかもしれないのです。実際、今年外来にいらした方で、80歳で初めて花粉症になった方がいらっしゃいました。

Q2花粉症や鼻炎のときに、鼻をかみすぎると悪化すると聞いたことがありますが、本当でしょうか?

A本当です。
まず鼻のかみ方ですが、両方の鼻をいっぺんにかむと細菌やウイルスが鼻の奥に行ってしまい、副鼻腔炎の原因になることがあります。必ず片方づつ、やさしくかむようにします。それから、ティッシュなどの使い方にも気をつけて。路上で配っている無料のティッシュは素材が悪く、何回もかんでいると鼻が真っ赤になったりして皮膚を傷めます。鼻症状がひどい人は、保湿用のやわらかいティッシュを使うようにし、皮膚をこすらないよう に注意しましょう。

Q3花粉症の薬を服用するとき、気をつけることはありますか?

A仕事によっては飲めない薬も
最近は花粉症の薬にもさまざまなものがあり、薬局やトドラッグストアで購入できるものもたくさんあります。薬には内服薬、点鼻薬、点眼薬の3タイプありますが、薬の効き目や副作用には個人差があり、パフォーマンスが落ちることもあるので、職業によっては使用する薬に注意が必要です。特に日常的に車を運転する職業の人などは自己判断せず、必ず医師に相談するようにしましょう。

【プロフィール】 石井 正則/東京厚生年金病院耳鼻咽喉科部長

東京生まれ。80年、東京慈恵会医科大学卒業。84年同大学院卒業と同時に米国ヒューストン・ベイラー医科大学・耳鼻咽喉科へ留学。1990年、東京慈恵会大学耳鼻咽喉科講師、2000年に同大学准教授。岐阜大学臨床教授。日本耳鼻咽喉科学会評議員、宇宙航空研究開発機構・宇宙医学審査会委員などに携わる。
主なメディア出演「世界一受けたい授業」日本テレビ著書『鼻の病気はこれで治せる』(二見書房)なと