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東洋羽毛スペシャリストインタビューご活 の有名人
の方に睡眠と健康、ライフスタイルについてお聞きしました。

今回のゲストは、ファッションデザイナーとして国際的な活躍を続けるいっぽう、テレビや雑誌で辛口の”ファッションチェック”を披露し、お茶の間でも大人気のファッションデザイナー、ドン小西さん。

鮮やかな色づかいが特徴的な彼のブランドは、芸能界の大御所、北野武さんやGacktさんをはじめ、海外ではエルトン・ジョンさんやスティングさんなどにも愛用されているのだとか。
「ファッションは人間の”包装紙”」といい切るドン小西さんに、人を輝かせるファッションの極意を語っていただきました。

(取材:2009.12)

小手先の細工じゃ通用しない。ファッションは“生き様”そのものだから

―ドン小西さんは、まったく生活感を感じさせませんね。ご自宅ではどのように過ごされているんですか?

僕は自宅でも仕事場でも、もちろん飲みに行くときでも、いつもこのスタイルを崩すことはないね。以前、テリー伊藤さんを自宅に招いたときに、「ドンさんはこんな家具の展示場みたいな家に住んで、いつでもピシっとした格好をしてて疲れないの~?」なんていわれたけど。僕にはこれが一番心地いいんだよ。

朝は、起きたら2分以内に着替えるし、オフの日でも一日パジャマ姿でダラダラ過ごすなんてありえない。 自宅でひとりでお茶を飲むときにでも、お気に入りのカップに、ちゃんとソーサーを敷いて飲むからね。(笑)

ただし、「だから僕は偉いんだ」といいたいわけじゃないよ。生き方は人それぞれ違うんだから。ただ僕にとっては、”美”を失うことは死ぬより怖いことだから、それを日々追求しているだけ。だからこのスタイルを人に押しつけるつもりはまったくないんです。

―そのスタイルを貫くことが、小西さんの若さの秘訣なんでしょうね。
一般の方が、年齢を重ねても若さや美しさを保つコツって何でしょう?


ある程度、緊張感を持って生活することが、若さを保つうえで大切なんじゃないかな。長年連れ添った夫婦でも、「絶対相手の前でオナラはしない!」とかね。(笑) あとは、守りに入らないことも重要かも。

僕は今年で60歳になるんだけど、一般的にいえば定年退職の歳だよね。僕の友だちでも、第一線を退いて隠居生活をしている人もいるけど、僕は絶対に「のんびりしたい」なんて思わない。忙しく動き回って、「次の仕事はうまくいくかな」「もっとこうしたほうがいいんじゃないか」と、いつもドキドキしながら過ごすのが一番心地いいからね。

いつまでも戦っていたいし、流行に敏感でありたいし、もちろん素敵な女性と恋もしていたいと思うよ。(笑)
採れたてのみずみずしいフルーツでも、2~3週間放置しておくと、だんたん茶色くなって悪臭を放ち始めるでしょ。人間もそれと同じ。いくら絶世の美男・美女でも、年齢とともに肉体は衰えていく。だから、緊張感を持って最低限の手入れはしておかないとね。それが若さを保つ秘訣だと思うよ。

―生きる姿勢が若さに影響する、ということですね。ファッションに流行をうまく取り入れられると、 より若さを演出できると思うのですが。流行をうまく取り入れるためのポイントはありますか?

まずは、今流行っているものを、時間の許すかぎりどんどん試してみること。この時代、流行なんてテレビや雑誌、インターネットなんかで調べれば簡単に分かるでしょ。情報収集するのはもちろん大切なことだけど、もっと大切なのは、集めた情報を自分で試してみる、ってことだよ。

もちろん失敗することもある。でも、そこから学ぶことは大きいね。「世間ではこの形が流行っているけど、俺には似合わないな~」っていう発見は、いまだに僕もありますよ。そこで、「だったら、この洋服と合わせたら似合うかも」とか、「今度は違う色を試してみよう」とか、自分なりのオシャレの方法を編み出していくわけ。それが個性だからね。

よく雑誌なんかで、『失敗しないためのコーディネート術』なんて紹介してるけど、失敗はしたほうがいいの。「失敗しないで、無難にまとめたい」なんて甘いよ! 人生でもそうでしょ?失敗から学ぶことって大きいはず。5回チャレンジして1回成功すればいいんだから。優秀なバッターだって、3割打てば上出来なんだからね。

―ドン小西さんは、寝室にも相当なこだわりがあるそうですね。


僕は実家が呉服屋だったから、子どものころから上等な寝具を使わせてもらってたね。だから今でも、寝具に対するこだわりは人一倍。既製品だと気に入るものが見つからないから、シーツやベッドカバー、ピロ―ケースなんかは全部自分で手作りしています。

ふとんは絶対に羽毛。毛布より軽いし、服に毛玉がつくのを気にしなくていい。センスの合わない寝具を使っていると疲れちゃうからね。寝具選びはとっても重要だと思うよ。

―最後に、ドン小西さんの考える”オシャレの極意”を教えてください。


オシャレは、その人の”生き様”だ、と僕は思ってる。どんな服を着るか、どんな色を着るか、ってことだけがオシャレじゃなくて、生き方やライフスタイルまで含めてオシャレかどうか、ってこと。

人生には、いろいろ辛いこともあるじゃない? 少しタイミングが悪かっただけで悲劇を招くこともあれば、人と衝突してしまうこともある。逆に、嬉しいハプニングも起こるよね。

オシャレな人というのは、悪いことが起こっても自暴自棄にならず、逆に有頂天になるような良いことが起こっても、自分らしさを失わずに、うまくバランスをとって生きている人だと思うね。人との付き合い方、言葉のかけ方、すべてその人のセンスが現れるから。
だからこれからも、服装だけじゃなく”生き様”としてオシャレを追求していこうと思ってるよ。

前編では、自分らしいファッションの見つけ方についてお聞きしています。前編を読む
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【プロフィール】 ファッションデザイナー/ドン小西さん
1950年三重県津市生まれ。1981年フィッチェ・ウォーモ設立後、「FICCE」「YOSHIYUKI KONISHI」「d.k.f」などのブランドを主宰。北野武さんやGacktさんはじめ多くの芸能人からも支持を受け、ファッション業界で独自の地位を確立する。NYやミラノなどでもコレクションを発表し、国際的にも高い評価を受けている。現在は、テレビ・雑誌などでタレントとしても活躍中。さらには、名古屋学芸大学客員教授として後進の育成にもあたっている。
主な著書:『ドン小西のなんでもチェック!』(アップオン出版)『部長!ワイシャツからランニングがすけてます』(朝日新書)