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簡単!絵を上手に描くコツ 似顔絵や動物の描き方講座 - 画家 小川千尋さん

今回は、絵の苦手な人でも上手に似顔絵や動物が描けるコツをご紹介します。ご家族など、描きたい人物や動物の写真を見ながら描く練習で、画力をみがきましょう!小さいお子さんに描き方を教えてあげる際のポイントも、ぜひ参考にしてみてください。

簡単!絵を上手に描くコツ

絵に対する考え方が合う先生に習うのがおすすめ

絵に対する考え方が合う先生に習うのがおすすめ 私の教室は子どものクラスもありますが、大人のクラスの生徒さんは、絵を描くのは中学校の美術の授業以来といった初心者の方がほとんどです。年齢は、30代くらいから上は60代くらいまで幅広くて、全体的には女性の方が多いですが、デッサンのクラスは男性にも人気があって、クラスによって割合は違いますね。

絵画教室を選ぶ際は、単純に通いやすい場所であることも大事だと思いますが、絵は明確な答えがない分、先生によって考え方がさまざまなので、いろいろな教室に行ってみて、ご自身がいいな、好きだなと思える考え方の先生に学んでいただくと、楽しく続けられると思います。あと先生の人柄や相性の合う方に教わるのも、楽しく続けられるポイントかもしれませんね。

まずは描きたいものを細かくしっかり見る!

まずは描きたいものを細かくしっかり見る!絵が苦手な方は、対象物をよく見ていないのかなと思うんです。リンゴは丸くてヘタがあって、で終わってしまう。でも底辺の場所はどこなのかなとか細かく見ていくと、絵もリアリティのある形に変わって自然な絵になっていきます。普段はそんなによくものを見ることってないと思いますが、もう少しさまざまな角度から見る。意識を変えるだけで、描く絵も変わると思います。

人って思い込みもありますし、記憶もあいまいだったりしますから、今回ご紹介している方法でも、一度“当たり”を描いたらOKではなくて、それが本当に合ってる?と確かめてみる。私は何度も描き直すということに重きを置いています。先ずはたくさん見てください。

そして、いきなり誰かを見て描くというのはハードルが高いと思いますので、今回のように写真を見ながら描くことをおすすめします。3次元のものを2次元にするのが、まず難しいということもありますので、その点、写真はすでに2次元化されているものですし、実際の人や動物と違って動いたりもしないですからね(笑)。

色付けは「明暗」、風景画は「距離感」がポイント

色付けは「明暗」、風景画は「距離感」がポイント初心者の方は、鉛筆や色鉛筆、ペンといった身近な道具で描き始めるのがいいですね。お家にあってすぐに使えるとか、消しゴムで消せる道具の方が気楽に扱えると思います。

色を付けるコツは、自然物の場合「明るい・暗い」を捉えると立体感が出るので、今回のように、紙の白さを明るさとして生かして、影側に少し色を乗せてあげます。全部に塗らなくてもいいと思います。また色鉛筆は、色を重ねていくと混ざって面白い色味になります。現物と同じ色でなくてもいいので、自由にいろいろトライしてみてください。

人物でも風景でも、描く際は対象物との距離感が重要になりますが、特に風景の場合は、遠くと近くでは見え方が変わってきます。海を描くなら、手前はよく見えるのでしっかり描き込んで、遠くはあまり描きこみ過ぎずに。写真でも手前にピントが合っていると、遠くはボケますよね。それと同じです。遠近法などもありますが、そこはあまり気にせず、まずは水平と垂直がまっすぐになるように意識して描いてみてください。

絵を描いて集中力UP!脳のリフレッシュも

絵を描いて集中力UP!脳のリフレッシュも 子どもの場合、絵を習うようになって集中力が上がったというお話を聞きますね。大人の場合は、日常で仕事ではない何かに没頭する時間がなかなかないので、すごく癒されるとか、脳のストレッチではないですが(笑)、いいリフレッシュになると言ってくださる方は結構いらっしゃいますね。今の時代、何かに没頭するって贅沢なことだと思います。

絵を描く時って、描いている手元だけじゃなくて、時々少し引いて全体を把握して、描いている部分と全体を常に比較しながら描いていくとバランスが取れるんです。その“行ったり来たり”ができるようになると、ものを俯瞰するクセがついて、私生活でも一点に集中し過ぎた時に、ふと離れて見ることに気付けるようになった気がします。それは私自身が、絵から学んだことですね。

子どもがなぜそう描いたかを理解してあげましょう

子どもがなぜそう描いたかを理解してあげましょう 大人がリンゴを描くと「リンゴだから赤」となりますが、子どもは目の前のリンゴが赤くても、緑がいいと思ったら緑に塗っちゃうんですよね(笑)。でもそれを注意するのではなくて、何でそう描いたのか、どこが楽しいのかを見て理解してあげるといいと思います。その時その時、その子が夢中になっていることを大切にして、成長を見守ってあげることが大切かなと思います。

それと子どもは、自分がやりたいようにやれないことで、泣いたり機嫌が悪くなったりしますが、理由は、絵の具で塗りたいのに筆がびちゃびちゃで塗れないとか、本当に小さなことだったりもします。なので、どうしてうまくいかないのかを一緒に考えて、その上でじゃあこうしてみようと話すと、割とすんなり解決するんですね。

子どもを教えることで、大人も学びになりますね。どうしても大人の場合、良くも悪くも整理され、価値観が固まってしまいがちですが、普段子どもたちと接することで、心がとてもラフになる感じがします。(笑)。

子どもも大人も最終的には、上手く描くことではなくて、自分が描きたいように描けるようになることが大切だと思います。

実践!絵を上手に描くコツ

1.人物の描き方(似せるコツ)

親指・人差し指・中指の3本で、ペンを均等こちらの写真で似顔絵を描いていきましょう。
今回は、鉛筆で下書きをして、ペンと色鉛筆で仕上げていきます。

似顔絵を描くときは、まず、その人自身の印象を感じ取ることが大切です。その印象は、顔の形や目や口など、パーツの特徴を捉えることだけでなく、パーツの配置もとても大切なポイントになります。目・鼻・口の位置関係を把握することで、ぐっとその人の特徴に近づきますので、配置に注目して描いてみましょう。

①人物の顔の形に合わせて円を描きます。

縦の大きさは、髪の生え際の少し上辺りからアゴまでです。人物を見ながら、面長の人は楕円形、丸顔の人は正円を描きます。

①まず、人物の顔の形に合わせて円を描きます。

②中心線を描きます。

今回は正面なので真ん中に中心線がきます。顔が傾いている場合は、中心線をずらして描きます。

②次に、中心線を描きます。

③円を3等分します。

個人差はありますが、髪の生え際辺りから、横に3等分した内の3分の2が顔の範囲にあたります。
1番上の線は生え際、
2番目の線は眉間の辺り、
3番目の線は鼻の下、
4番目の線はアゴ下辺りにあたります。

③そして、円を3等分します。

おでこが広い人は、上の3分の1を広めに おでこが広い人は、上の3分の1を広めに取って、大体の当たりを付けてみてください。

④ここから具体的に鼻から描いていきます。

3等分した内、真ん中の部分が鼻の入る位置になります。鼻の大きさは顔の横幅の3分の1より小さいサイズです。小鼻の横のラインを描き、鼻の穴の形は人それぞれなので、どんな形かよく観察して描きましょう。

具体的に描いていきます。

⑤目を描きましょう。

目の位置は、大体小鼻の両脇から真っすぐ上の位置にあたります。人により少し内側、外側と異なりますので、特徴を確認しながら描きましょう。大人の目の位置は、小鼻の縦幅の2倍から2.5倍上った位置にくることが多いです。

目を描きましょう。

子どもは目と鼻の位置が近い また、子どもは目と鼻の位置が近いので、大人を描くときに、目の位置をあまり近づけて描いてしまうと子どもっぽくなってしまいます。

目の形を注意 そして、目の形は、目頭と目尻の位置が水平な人と、目尻の方が上がっている人、下がっている人など異なりますのでよく観察して描きましょう。

写真で確認 目の横幅は、鼻の横幅と大体同じくらいのサイズの人が多いので、写真で確認して描いてみてください。

⑥目が描けたら眉毛も一本一本描いてみましょう。

どこから生えて、どこで終わるかや、傾きも注意しましょう。

目が描けたら眉毛も一本一本描いてみましょう。

⑦口を描きます。

小鼻の縦幅の1個分下に大体口の位置があります。口のサイズは、おおよそ鼻より少し大きめの人が多いです。上唇と下唇の形、厚みに注意して描きましょう。

口を描きます。

⑧目安の円を、顔の輪郭の形に変化させます。

頬の形、アゴの形など、人によって細い人、丸い人、角ばっている人など異なりますので、よく観察し、輪郭線に変えていきます。

⑧次に、目安の円を、顔の輪郭の形に変化させます。

⑨耳を描きます。

耳の位置は、上の端が目の少し上、下の端が小鼻と同じくらいの高さです。

⑨次に耳を描きます。

⑩首や肩を描きましょう。

肩は顔の横幅がサイドに1つずつ入るくらいの幅を目安にして小さくならないよう、また首も細くならないように気をつけて描きましょう。

⑩次に首や肩を描きましょう。

⑪髪の毛を描きます。

一本一本だけでなく、前髪、後ろ髪などかたまりで捉え、描いていきましょう。

⑪そして髪の毛も描きます。

⑫下書きの最終確認です。

顔のパーツと輪郭、全体の印象に合わせて、どんどん直し調整していきましょう。

⑫下書きの最終確認です。

⑬ペンで輪郭線をなぞります。

細かいところは細いペンを使いましょう。

細かいところは細いペンを使いましょう。

⑭色鉛筆で軽く色付けして完成です。

紙の白を生かして、陰になっている部分に色を付けるのがポイントです。

⑭最後に、色鉛筆で軽く色を付けします。

  • 完成

    人物
  • 黒とグレーのペンで、モノトーンに仕上げるとこんな感じになります。

    人物

2.犬の描き方(横向き)

次は、犬を描いてみましょう。
犬や馬のような顔の長めの動物は、横顔の方が長さや立体感を描きやすいです。
写真は横向きですので、横長に当たりの円を描きましょう。また全身を描く場合、顔や足、胴体など、各パーツの大きさと位置関係を把握することがポイントです。

  • 犬の描き方(横向き)
  • 犬の描き方(横向き)

①顔の大体の大きさを捉えます。

①まず、顔の大体の大きさを捉えます。

②体の骨格を捉えます。

顔の下に首、体、お尻、関節など、骨格を意識して大きな作りを捉えましょう。

②次に体の骨格を捉えます。

③捉えた骨格を元に自然な形に描き直していきます。

③捉えた骨格を元に自然な形に描き直していきます。

④ペンで輪郭線をなぞります。

細かいところは細いペンを使いましょう。消しゴムで下書きを消します。

④そして、ペンで輪郭線をなぞります。

⑤陰影をつけたり色を塗ったり、お好きな方法で仕上げたら完成です。

⑤最後に、陰影をつけたり色を塗ったり、お好きな方法で仕上げたら完成です。

  • 完成

    完成

3.猫の描き方(正面向き)

最後に、猫を描いてみましょう。
猫のように目の印象が強く、厚みの少ない、比較的平面的な顔の動物は、正面から描くのがおすすめです。また人の描き方同様、顔の特徴や位置関係を捉えると、より良いでしょう。
基本的な手順は、先ほどの犬と同じです。

  • 猫の描き方
  • 猫の描き方

①顔の大体の大きさを捉えます。

正面ですが、鼻と口の部分が少し立体的になっているので、顔の輪郭と、鼻・口周りの骨格で大体の当たりを分けます。

①まず顔の大体の大きさを捉えます。

②体の骨格を捉えます。

顔の下に首、体、お尻、関節など、パーツの配置にも注意しましょう。

②体の骨格を捉えます。

③捉えた骨格を元に自然な形に描き直していきます。

猫は、目の形が猫目と言われるちょっとつり目な感じと、鼻と口のラインが特徴的ですのでよく観察して描きましょう。

③捉えた骨格を元に自然な形に描き直していきます。

④ペンで輪郭線をなぞります。

細かいところは細いペンを使いましょう。消しゴムで下書きを消します。

④そして、ペンで輪郭線をなぞります。

⑤陰影をつけたり色を塗ったり、お好きな方法で仕上げたら完成です。

⑤最後に、陰影をつけたり色を塗ったり、お好きな方法で仕上げたら完成です。

  • 完成

    完成
小川千尋さん プロフィール
2005年、東京藝術大学絵画科油画専攻卒業。2007年、東京藝術大学 大学院美術研究科絵画専攻 油画技法・材料研究室 修了。
大学でのアシスタントを経て現在作家活動と共に、 専門学校・絵画教室講師・公民館などでのワークショップなど 、幼児から大人まで幅広い層の美術指導に携わり活動中。
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ワークショップ活動 公式ホームページ SHIKAKU workshop HP
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小川千尋

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