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羽毛ふとん研究室

羽毛博士Kakeru

vol. 6肩こりや腰痛にお悩みの方の寝具選び

デスクワークや立ち仕事といった、同じ姿勢を続けることからくる、肩こりや腰痛にお悩みの方は多いのではないでしょうか? 改善には適度な運動が一番だと思いますが、寝具を見直してみることもおすすめです。そこで肩や腰の痛みと寝具についてお話しましょう。

「好きな寝具」と「合う寝具」は同じではない

「好きな寝具」と「合う寝具」は同じではない肩こりにお悩みの方は、まずは自分に合った高さの枕を選ぶことです。高さがフィットしていないと、首が曲がり過ぎたり、逆に伸びてしまったりして、肩に痛みが出る原因になります。ただ、お店で試したときには良い高さだったのに、家で使うと違和感が生じることがあります。敷きふとん(マットレス)の硬さによって、枕の高さの感じ方が変わるので注意が必要です。
腰痛に関しては、敷きふとんがやわらかすぎて、寝た時に腰が沈み込むことが一因として挙げられます。立って「気をつけ」をした状態を、そのまま寝かせたような寝姿勢を保てる硬さが理想です。
また「好き」と「合う」は、必ずしも同じではありません。例えば高い枕が好みの方でも、低いものに替えてしばらく使ってみたら案外よく眠れるようになった、といったケースもあります。自分に合った寝具は、肩や腰が楽、目覚めが良いなど、何か違いが出てくるものです。睡眠中の使い心地は自分では確認できませんから、横になった時や目覚めた時の感覚をチェックしてみてください。

新しい枕は、3カ月は使ってみよう

新しい枕は、3カ月は使ってみようもし枕を替えた時に合わないなと感じても、少なくとも3カ月は使い続けてみてください。それ以前に使っていた枕に体が慣れている状態では、どんな枕も最初は違和感があります。新しい枕に体が馴染むまで、しばらくは我慢して使ってみてほしいですね。
また、昔から使っている枕が、合わなくなってきたと感じることがあります。これは枕自体のヘタリに加えて、加齢による自身の筋力低下も関係していますので、年齢に応じた枕選びをしていただくことも大切です。

筋肉が少ない方はやわらかめの敷きふとんを

筋肉が少ない方はやわらかめの敷きふとんを枕と同じく敷きふとんも、筋肉量や体型によって適したものが変わってきます。硬めの敷きふとんは、体圧(体重による圧力)を分散しにくく、肩やお尻の骨が当たって痛みを感じることがあります。筋肉が十分にある方は体に弾力性があるので、多少硬めでも大丈夫なのですが、筋肉が少ない方は適度なやわらかさがあるものがいいでしょう。
お子さんは基本的に体に柔軟性があるので、どんな敷きふとんでもそれなりに適応して眠れてしまうのですが、やわらかすぎるものだけは避けましょう。最初にお話したとおり、腰が沈み込んで将来的な腰痛の原因になる可能性があります。

冷えも禁物!枕やマットレスの使い方に一工夫

冷えも禁物!枕やマットレスの使い方に一工夫最後に、体を冷やさないことも肩こりや腰痛のケアには大切です。小さな枕に頭だけがポンと乗っている状態だと、首周りに隙間ができて空気が通り抜けていきます。すると冷えて血行不良を起こし、肩こりになることもあるのです。

その点、羽根枕はやわらかいので肩口までたっぷり体を預けた状態で眠れますし、羽根は発散性にも優れていますから、汗やムレを逃がしやすいという利点もあります。
一方、最近はベッドをご利用の方も多いと思いますが、マットレスは内部に空洞があるので寒く感じる方もいらっしゃいます。そんな時はぜひ羽毛のベッドパッドを敷いてみてください。腰痛も血行不良が一因ですから、血液循環を促すうえでも、寒さ対策は重要です。冬はもちろん、夏場もクーラーの風で体が冷えてしまうことがあるので注意しましょう。

睡眠博士のぐっすり眠りなサイエンス」でも、目覚めの体の痛みと寝具の関係を解説していますので、そちらもぜひ参考になさってみてください!