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 » 東洋羽毛の品質管理とは?

前回お話ししたように、高品質の羽毛ふとんをつくるには、羽毛の質だけでなく、側生地のクオリティや縫製技術など、いくつもの条件をクリアすることが不可欠です。そこで今回は、東洋羽毛が上質な羽毛ふとんをつくるために徹底して行っている、品質管理についてお話しいたします。

解説者プロフィール
あったか羽毛博士こと佃 光明
東洋羽毛工業株式会社 CS推進部カスタマーサービス室所属
日本睡眠環境学会理事、睡眠環境・寝具指導士、日本羽毛製品協同組合技術委員・羽毛製品アドバイザーの資格を持ち、羽毛の性能研究、羽毛の品質管理、お手入れ方研究など、ひたすら羽毛の研究を続けてきた羽毛博士。今は、その知識を活かしお客様のご相談にのってます!

業界内屈指の厳しさを誇る「Dマーク」基準

業界内屈指の厳しさを誇る「Dマーク」基準東洋羽毛には「Dマーク」という独自の品質基準があります。業界内でも特に厳しいといわれる10項目に及ぶ検査を通過した製品だけが、市場へと送り出されるのです。まずは「Dマーク」ではどのような検査を行うかを簡単にご紹介します。

Dマーク10項目検査内容

1. 清浄度:すすぎの良否検査。羽毛の洗浄後、すすぎが十分に行われているかを判断する。
2. 酸素計数:洗浄の良否検査。羽毛に付着している不純物量を測定する。
3. pH:耐久性検査。羽毛表面のpHを測定する。
4. 油脂分率:臭い検査。羽毛に含まれる油脂分量を測定する。
5. 夾雑物:異物除去の良否検査。羽毛に含まれる夾雑物量を測定する。
6. 鳥種:異種羽毛の混入率検査。グースとダックを判別する。
7. かさ高性:保温性・風合い検査。ダウンの混合率とそれに対応するかさ高があることを測定する。
8. 組成混合率:ダウン混合率の正確性検査。ダウン混合率を測定する。 
9. 羽毛安全性:エコテックススタンダード100 クラスⅠ要求項目の適合検査。
10. 異物混入:異物(金属)混入検査。

より詳しい検査内容をお知りになりたい方は、ぜひ「品質管理へのこだわり」をご覧ください。ここでは、Dマークの基準を満たし、納得の品質を保つために、東洋羽毛がどのような取り組みをしているかをお話したいと思います。

第一の品質管理は、羽毛の産地を見極めること

第一の品質管理は、羽毛の産地を見極めること羽毛ふとんのメーカーとして、東洋羽毛が製品のクオリティを保つために重要視していることのひとつが、羽毛の産地をきちんと見極めることです。そのためには、羽毛の供給業者を厳選した上で、業者との信頼関係を築いていくことが最も大切だと考えています。

羽毛は食肉用の水鳥の副産物ですから、水鳥を育てている業者と、それらの業者から羽毛を集めて加工をする業者があります。私たちは後者の加工業者から羽毛を仕入れます。つまり、加工業者がどこから羽毛を仕入れているのかまで把握することが肝要です。

また仕入れの際、安さだけを要求しては、良いものが入るわけはありません。品質を求めれば、それに見合う対価が求められることは当然ですし、本当に質の良い羽毛には、その価値があることを絶対に忘れてはいけないのです。

羽毛の供給元に足を運び、直に羽毛を見る大切さ

羽毛の供給元に足を運び、直に羽毛を見る大切さ

業者の元に足を運んで、仕入れる羽毛(原毛)を直に見て判断することも欠かせません。ここで肝心なのが、私たちメーカー側も品質を見極める目が必要だということです。直接見に行っても、羽毛の質の善し悪しを判断できなければ意味がありません。

東洋羽毛では、加工業者とともに水鳥の飼育業者も見学してきました。どんな環境で水鳥を育てているか、衛生的か、エサは十分に与えているかといったことは、羽毛の成長に大きく影響します。また飼育環境を見れば、業者自体の仕事ぶりも、ある程度把握することができます。現地訪問は、非常に意味のあることなのです。

わが社は、長いお付き合いの中で十分に信頼関係を築いた業者さんとだけ取引をしていますから、今では毎年現地まで足を運ばなくても、こちらが求めるクオリティを的確に理解して、要求に沿った原毛を供給してもらえるのです。

厳しい検査と10の工程で徹底的に不純物を取り除く

原毛を仕入れる際は、まず加工業者からサンプルを取り寄せ、検査に合格したら仕入れます。次に実際に仕入れた段階で、届いた原毛がサンプルと同じ品質か改めて検査します。東洋羽毛では、その後さらに自社で原毛を洗い直してから、もう一度不純物が混ざっていないか検査しています。ここまで厳しく検査を重ねているメーカーは、非常に稀でしょう。

厳しい検査と10の工程で徹底的に不純物を取り除く製造工程においても、10回にわたり専用の機械を使って不純物を分離していきます。これはわが社のふとんづくりの特徴です。大きく分けると金属や小石、大きなフェザー、細かいチリやホコリ、製品には向かない細かい羽毛の繊維といったものが、各工程で取り除かれていきます。そして、限りなくダウンとフェザーだけという状態にしていくのです。

加えて東洋羽毛では、各工程で使用する機械を、メーカーの協力を得て独自に開発・製造しています。羽毛の特性を最大限に引き出し、製品の安全性を保つための、わが社独自の取り組みです。

純国産生地へのこだわりと匠の技の継承

純国産生地へのこだわりと匠の技の継承側生地に関しては、主だったものは日本のメーカーに依頼し「日本製」にこだわっています。例えば、海外の安い生地を仕入れても、その半分が基準に満たないような質では、結局無駄になってしまいます。日本製の場合、わが社が求める品質基準に見合う生地を、確実に仕入れることができるので、ロスが少ないという利点があるのです。

純国産生地へのこだわりと匠の技の継承もうひとつ忘れてはいけないのが「匠」の技術です。側生地の縫製は、1枚1枚職人が手作業で行うため、職人たちの技術力が、そのまま製品のクオリティに反映されます。とりわけ東洋羽毛の羽毛ふとんは、構造が複雑で高度な縫製技術が求められます。ベテランの職人たちの卓越した技術を次世代につなげていく、技の継承も品質管理の上では非常に重要なのです。

「製品に問題があったら補償すればいい」ではなく、東洋羽毛では「そもそも問題を出さない」という考え方に基づき、徹底した品質管理を行っています。お客様にとっての最良を追求していくことが、東洋羽毛の製品づくりの根幹です。何より、価格に見合う価値がある製品だとご理解くださるたくさんのお客様の存在が、変わらぬ品質を守り高品質の製品をつくり続ける原動力になっています。