コラム
美容コンサルタント美羽Miu
vol. 17コーヒー以外も要注意!寝付きを邪魔する「カフェイン」を含む飲み物リスト
よく、「寝る前のコーヒーは控えた方がいい」という話を聞きますよね。これは、コーヒーに含まれる成分「カフェイン」に、覚醒作用(目を覚ます作用)があるためです。
カフェインを含む飲み物は、じつはコーヒー以外にも色々とあります。夜寝る前には、どんな飲み物を控えるべきなのでしょうか?
今回は、カフェインを多く含む飲み物と、寝る前におすすめの飲み物をご紹介します。
カフェインの機能とは?適量なら身体に嬉しい効果も
カフェインとは、植物由来の苦味成分の一種です。
コーヒー豆、茶葉、カカオなどに多く含まれており、独特の味わいの素となっています。
カフェインには、健康に役立つ面もあります。
たとえば、
・覚醒作用
・利尿(デトックス)作用
・血管を拡張する作用
・基礎代謝を上げる作用
・胃酸分泌を助ける作用
・解熱鎮痛作用
……といった作用があり、適量であれば決して悪いものではありません。
農林水産省のホームページによれば、「がんを抑えて死亡リスクを減少させる効果がある」という科学的データも知られています。
ただし、カフェインを過剰に摂取してしまうと、不眠、不安、震え、めまい、胃痛、下痢といった症状を引き起こすこともあり、摂取量には注意が必要です。
カナダ保健省によると、カフェインの適切な摂取量は「健康な成人は最大400mg/日、妊娠中や授乳中の女性は最大300mg/日」が目安。コーヒーなら、健康な成人はマグカップ3〜4杯程度、妊娠中や授乳中の女性はマグカップ1〜2杯程度にあたります(※影響の出方には個人差があります)。
コーヒー以外も要注意!カフェインを多く含む飲み物
そんなカフェインをたくさん含む飲み物には、どんなものがあるのでしょうか? 先程ご紹介した農林水産省のホームページから、主な飲み物に含まれるカフェインの量を見てみましょう。
カフェインを多く含む飲み物
・コーヒー(60mg/100ml中)
・紅茶(30mg/100ml中)
・せん茶(20mg/100ml中)
・ほうじ茶(20mg/100ml中)
・烏龍茶(20mg/100ml中)
・玄米茶(10mg/100ml中)
コーヒーの他にも、紅茶、せん茶、ほうじ茶といったお茶類にも、カフェインが多く含まれています。また意外なところでは、カカオ豆から作られるココアやチョコレートもカフェインを含んでいます。
栄養ドリンクやエナジードリンク、コーラといった清涼飲料水も、たくさんのカフェインを含んでいます。含有量は商品によって異なりますが、コーヒーよりも多量のカフェインを含んでいる場合もあり、注意が必要です。
カフェインの覚醒効果は、コーヒー1杯でも若者で3〜4時間、年配者では5〜6時間継続します。「寝付きを良くしたい」「睡眠の質を上げたい」という場合、夕方以降にカフェインを摂らないよう心がけましょう。
寝る前はハーブティーがおすすめ。デカフェの活用も◎
夜、お休み前にゆっくり楽しむ飲み物としては、コーヒーよりもあたたかいハーブティーがおすすめです。
自分の好きなハーブの香りは、心身をホッとリラックスさせてくれます。ハーブティーでリラックスしてベッドに入れば、寝付きも良くなりぐっすりと眠れるでしょう。
ただし、ハーブティーもジャスミンティーやマテ茶など、カフェインを含んでいるものがあります。パッケージ内容をよく確認して、カフェインを含まないものを選びましょう。
「どうしてもコーヒーの香りを楽しみたい」というときは、デカフェのコーヒーが便利です。デカフェとは、本来カフェインを含んでいる飲食物から、カフェインをある程度取り除いたもののこと。デカフェのコーヒーなら、カフェインの量は、(0%ではないものの)従来のコーヒーよりはずっと少なくなっています。
ハーブティーやデカフェ製品を上手に活用して、寝る前のリラックスタイムを楽しんでくださいね。
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