朝が苦手な人にとって、寒い時期はとくにつらいものですよね。朝なかなか起き上がれない原因は、夜のスマホ習慣に隠れているかもしれません。
ベッドや布団に入る前、もしくは入った後にも、長時間スマホを眺めていませんか?
今回は、夜間のスマホ使用が眠りを妨げる理由と、スマホの代わりにおすすめしたいリラックス習慣をご紹介します。
ぐっすり眠るために知っておきたいコト
ぐっすり眠ってスッキリ起きることができたら、とても気持ちいいですよね。
でも、毎朝目覚まし時計に叩き起こされている。
目覚まし時計が要らない朝を迎えることができたらどんなにいいことでしょうか。
こんなことありませんか?
「布団に入っても、なかなか寝付けない」
「朝起きても、疲れがとれていない感じがする」
こうした悩みの原因は、眠る前の行動に隠れている可能性が高いのです。私たちは、睡眠中に眠りの質を上げたり深めたりすることはできません。
つまり、眠る前にいかに眠るための「準備」をするかが非常に大切になります。
その中で、今回のテーマにもあります「夜のスマホ習慣」は、眠りの準備に悪影響を与えてしまっているのです。
良い眠りにはこの「準備」が必要であることを知っておきましょう。
夜のスマホが眠りを妨げる2つの原因は?
私たちの生活に身近になり過ぎているスマホ。
ベッドに入ってもついつい見てしまいがちですが、そのスマホを見てしまうと、余計に目が覚めてしまいます。
原因の1つが、スマホやパソコンなどのLEDディスプレイには、太陽光と同様に覚醒を促す「ブルーライト」という光が含まれているためです。
朝太陽光を浴びれば脳と体を覚醒させ、体内時計をリセットしてくれる嬉しい効果がありますが、夜寝る前に浴びると眠りを妨げてしまうのです。
更に、ベッドでスマホを使うとき、画面は顔のすぐ近くにあります。夜寝る前に、目のすぐ近くでスマホの強烈な光を浴びることで、脳が目覚めてしまうのです。
ブルーライトはもともと体内時計をリセットする効果があるため、その習慣を続けていると睡眠リズムそのものが乱れる原因にもなります。
もう1つの原因が、スマホから入ってくる情報そのものも、興奮を誘う場合があります。たとえ楽しい情報であっても、目が冴えるようなものであれば、やはり眠りを妨げる原因となります。
このように眠りを吹き飛ばす原因が重なってしまうことで、寝る前のスマホが不眠を招いてしまうのです。
また、私はスマホを見ながら自然に眠ることができるから大丈夫と思っている、あなた。かなり深刻です。
というのは、眠りを妨げることをしているにも関わらず眠ってしまう。
これは、知らず知らずのうちに睡眠不足が溜まっている、つまり「睡眠に飢えている状態」かもしれません。
これも、危険信号(SOSのサイン)なんですね。
逆に、朝のスマホは覚醒の手助けをしてくれるので、スマホを全否定するのではなく、使い方に注意をしていきましょう。
スマホを置いて…今夜からおすすめの習慣
毎日ぐっすり眠るために意識したいのは、スマホをちょっと脇に置いて、代わりに何か「リラックスできる習慣」をつくることです。
・好きな香りのアロマを使う
・気持ちが落ち着く音楽を聴く
・大自然の風景や夜空などの写真集を眺める
・軽く瞑想をする
……など、寝る前に「ふぅ」と一息つける習慣を見つけてみてください。
少しだけ読書をするのもおすすめです。ただし、寝る前に読む本は興奮するようなものではなく、ゆったりした気持ちになれるものが良いでしょう。
気持ちと体を、活動モードからリラックスモードにチェンジしてあげてください。
それから布団に入る習慣をつけることで、寝付きや眠りの質がだんだん向上していきます。
ぐっすり眠りたい方は、お休み前の「リラックス習慣」を試してみてくださいね。
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