コラム
美容コンサルタント美羽Miu
vol. 4食事が眠りの質を変える?ぐっすり眠るための「食べ物・飲み物」上手な選び方
ぐっすり眠ると、健康にも美容にも嬉しいメリットがたくさんあります。スッキリした頭で元気に過ごすことができますし、心臓病や認知症など深刻な病の予防にも効果的です。髪や肌だって、よく眠れた翌日はツヤツヤと輝いてくれますよね。
ぐっすり眠るための方法はいくつもありますが、【食べるもの・飲むものを変えること】も、その一つです。何を食べると眠りの質が上がり、何をどのように飲めば寝付きが良くなるのかをご紹介していきましょう。
食べ物で「タンパク質」をたくさん摂ろう
まず「食べ物」から見ていきましょう。
ぜひ試して頂きたいのは「朝食にタンパク質を摂ること」です。タンパク質は、人の眠りと心のバランスにとても深く関わる栄養素。睡眠の質を上げるだけでなく、心を穏やかに保ちます。
タンパク質に含まれている「必須アミノ酸のトリプトファン」という物質は、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の原料です。セロトニンは、気持ちの快・不快のバランスを上手にとってくれるホルモン。セロトニンの分泌が安定していると、気持ちも穏やかに安定します。
昼間は幸せホルモンとして働くセロトニンですが、このセロトニンを材料として生成されるメラトニンは、心地よい眠りに欠かせない物質。体内時計を調節して自然な眠気を促します。
タンパク質の中の必須アミノ酸「トリプトファン」は、これら「セロトニン」「メラトニン」の原料になりますので必要不可欠な栄養素なのです。
つまり「日中は穏やかな前向きな気分で活動的に過ごし、夜には自然と眠くなる」というメリハリのある生活をするためには、タンパク質が不可欠です。タンパク質(トリプトファン)は身体の中でつくることができないため、食事で積極的に摂取していきましょう。
「理想の朝ごはん」は洋食?和食?
ぐっすり眠ることが目的なら、タンパク質は「朝食」で摂るのが一番おすすめです。朝食事をすると体内時計のズレも修正され、一石二鳥でもありますね。
「理想の朝食は和風か洋風か?」という話題をたまに見かけますが、“睡眠の質を上げる”という観点では「どちらでもOK」が正解です。
タンパク質を多く含む食材はさまざま。たとえば、「卵」「乳製品(牛乳、チーズ、ヨーグルト、バターなど)」「大豆製品(豆腐、納豆、煮豆、味噌、醤油など)」「肉類(鶏ささみ、牛もも肉、豚ロースなど)」「魚介類(イワシ、たらこ、鮭など)」といった食品には、高品質のタンパク質がたくさん含まれています。
このほか、青魚に多く含まれるオメガ3脂肪酸も積極的に摂るといいでしょう。ツナサンドなら、これまで朝食を摂る習慣がなかった方には手軽で食べやすいのでおすすめです。
朝食の大切さを理解して、少しずつ品目を増やし朝食をしっかり摂る習慣を身につけていきましょう。
「タンパク質を食べよう」という積極的な意識さえあれば、メニューは和風でも洋風でも全く問題ありません。自分らしく美味しい朝ごはんを楽しみましょう。
「ハーブティー」はぐっすり眠る魔法の薬
次は「飲み物」について見てみましょう。
飲み物に関して、最もおすすめな習慣は「寝る前にハーブティーを飲むこと」です。ハーブティーは香りと味の両方でリラックスできる上、身体を温めて寝付きを良くする効果もある、いわば魔法の特効薬です。
ハーブティーの良いところは、お湯を入れてしばらく蒸らす時間があるところ。じつは寝付きを良くするコツは、ほんの短時間でもいいので、眠る前に心からリラックスすることにあります。ハーブティーを蒸らす5分間は、そんなリラックスタイムにピッタリだと思いませんか?部屋を満たす良い香りに包まれながら、ぼんやり・ほっこり過ごしましょう。
ハーブティーだけでなく、ノンカフェインの麦茶、コーン茶、ゴボウ茶、黒豆茶など、ご自分の好きな香りのお茶であれば同様の効果を期待できます。お気に入りのお茶を常備しておくと良いですね。
反対に、寝る前にあまり飲まない方が良い飲み物は、アルコールやカフェインの入った飲み物です。カフェインには強い覚醒作用があるため寝付きにくくなり、眠りを浅くしてしまいます。一方アルコールはというと、眠気を誘う作用こそあるものの、就寝後はかえって眠りの質を下げてしまいます。「晩酌をすると寝付きが良い」と感じるかもしれませんが、たとえ寝付けたとしても眠りの質は低下しているのです。
寝る前に何か飲むのなら、お酒やコーヒーではなく、好きな香りのハーブティーが断然おすすめです。
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